“鳴物入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なりものい50.0%
なりものいり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紀三井寺の入相の鐘のというところに妙に節をつけて——つまり鳴物入なりものいりで話にまた相当の凄味すごみがついた。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
或時優善は松川飛蝶まつかわひちょう名告なのって、寄席よせに看板を懸けたことがある。良三は松川酔蝶すいちょうと名告って、共に高座に登った。鳴物入なりものいりで俳優の身振みぶり声色こわいろを使ったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)