“ち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
18.7%
16.6%
12.7%
10.7%
9.1%
8.7%
2.3%
1.9%
1.8%
1.7%
(他:141)15.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海外かいぐわい萬里ばんりで、ふとしたことから昔馴染むかしなじみ朋友ともだち出逢であつたこと
みねあり、てんさへぎり、せきあり、とざし、うますゝまず、——うますゝまず。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あしひきのやまさへひかはなりぬるごときおほきみかも 〔巻三・四七七〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さうして、ある点へると、此二つのものが火花ひばならして切りむす関門くわんもんがあると予想してゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
(かつぎゆく三味線箱さみせんばこ時鳥ほとゝぎす)となかちやうとともにいた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また、なつ晩方ばんがたには、あかくもが、さながらながすようにうつっていることもありました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
同時に、私というッぽけな一つのものも、何か、こう……眼に見えないものに支配されて、こうしている間にも、運命が刻々に
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この前柳沢と一緒に来た時来た瓢箪ひょうたんのような顔をしたさい女が主婦のいったことを伝えて二階に上っていった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
大抵たいてい借用分の地券面ちけんめんだけは、仕事が済んで、これからとほまちに山を削ろうという料簡りょうけん
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(まだお天気が直りませんな。と涼しすぎるくらい、御歩行おひろいにはよろしいが、やはり雲がくれでござったか。)
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婦人をんな何時いつかもうこめしらてゝ、衣紋えもんみだれた、はしもほのゆる
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さてその子宮こぶくろより千べつ兒供こどもうまれ、そのむねをまさぐりてふやうに
婆「へいー左様そうかねえ、孩児ねゝっこの時そんな疵うでかしちゃアおっんでしまうだねえ、どうして癒ったかねえ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「別れエつれえたッておっぬじゃアなし、関取がに逢って敵いって目出度くけえって来たらえじゃアねえか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これたまたまもって軍旅のえいぎ、貔貅ひきゅうたんを小にするに過ぎざるのみ、なりというからず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
庄「王子の茶園に往って送りこみを頼んで来た、二三うちに送り込むだろうが、来なければ又往って遣ろうが」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そりゃあもう旦那、來ない段じゃありませんや! どうしたって來ますさ。何しろ一んじゅう蒸しましたものね。」
「こつちのおとつゝあ、いくつだつけな、つとしろつたな」突然とつぜん一人ひとり呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
エー、それに同じ魚で自分よりさいのを食べるものが多いといふことを知つておいでのおありませう。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
これをても、一協力きょうりょくする以外いがいに、なかあかるくするみちはないのだよ。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
この名が一とうの者の口にでるときは、だれのむねにもすえの弟を思うような愛念あいねんが一するのもふしぎであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世に、延喜えんぎ天暦てんりやくと申し上げるのであるが、この頃漸く萌したのは、藤原氏の横暴であつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
わかい時疥癬かいせんのために衰弱したのを、父が温泉に連れて往ってしたことが、文集に見えている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そうそうその広海屋さんが、今宵こよい、大方、こっへこられたように聴いたので、来ましたが——そうか、やはりおいでなされたか——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
……君んで、どれ程迷惑してゐるかと言ふことは良く分つてるんだけど、自分でアテがないから自発的に出て行くといふ気持は動かないんだ。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
『あの金は、わずかの物に相違あるめえが、僅の物を返せというのに、何をぎょッとしているのだ。よこせ、此っへ!』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう云って、底気味のわるい眼で——から先に刀のさびにするか——と舌なめずりして見較べるように、
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これよりは騒ぐことはなけれど、精神の作用はほとんど全く廃して、そのなること赤児の如くなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東西南北四門のうちの一門だけには、人間的な愚も見せ、も示し、時にはぼんやりも露呈している。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嘉門次の小舎へ来た、小舎のわきに、小さな木祠がまつってあって、扉を開けて見ると、穂高神社奉遷座云々と、禿び筆で書いた木札などが
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
京屋の家族は、せがれの善太郎たった一人だけ。これは人間がだいぶ甘く、二十二にもなっているのに、禿ほうきほどの役にも立ちません。
余はほとんどがけと共にくずれる吾家わがやの光景と、さきで海に押し流されつつある吾子供らを、夢に見ようとした。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
眉山の自殺してから間もなく、さき海岸の獨歩の病室で、「この龍土會の會員の中で、誰れが眉山の次ぎに死ぬだらう」と云ふ話が出た。
石川数正の子、勝千代かつちよ本多重次ほんだしげつぐの子、仙千代せんちよなどを、として差しよこすこと。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(三人の子を、敵国のに捨て去るも、この国土をまもり、幾万の将士を救い得れば、自分のねがうところである)
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、いちゃんは、……」とジュリアは白い腕を頭の方にあげて何か考えているようだったが、
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そとの浜さとの目路めじちりをなみすずしさ広き砂上すなのうえの月
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
また梵語ぼんごには阿耨達池アノクタッチといい漢訳には無熱むねつのうとしてある名高い湖水であります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
深淵の潜龍せんりゅうという意味か、蛟龍こうりょうにひそむは伸びんがためというところか、とにかくそう称されている彼は、
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知るやいなや十ゆう三年の後、頑鈍がんどん依然としてひとを守るを。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あるは曲れる「」の角にいとおぞましき「慾」の牛、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
悪の直感だ。——鶯橋の上で、その男を、めた。そして、非常なはやさで、寺屋敷へかつぎこみ、
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何も彼も段落が付いてしまったから、千種十次郎は、足の勇をめる勇気もありませんでした。それほど勇は悄気しょげ返って居たのです。
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
飛んだ冤罪えんざいこうむったものだ。こいつは滅多めったれないと三毛子にはとうとう逢わずに帰った。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると又不思議なことには、それはそれは……今迄聞いたことのない、美妙びみょうの音楽の音が響いて来て、初めは何でも遠くの方に聞こえたと思うと漸々だんだんかく、しまいには何でも池の中から湧き出て来るように思われた。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうも、お嬢様、貴嬢あなたのお胸には何某殿どなた御在おありなさるに相違御座りません、——御嬢様、婆やの目ががひましたか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
三「へえ美代ちゃんは久馬様のお嬢さんなんでげすか、道理で初めから久馬様の相が有りましたよ、何かその遊ばせ言葉などの所はげえねえ、成程七百石のお嬢さまなんで……」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あちこち捜し廻ってな、元村の作衛ムどんべに白げた米がやっと五合ばかし有ったで、お借り申してな、大急ぎてあて握りままに拵えて来たわな。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
大急ぎであて握りままに拵えて来たわな。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
〔譯〕は是れかう主宰しゆさいなり、乾道けんだうなり。行は是れ知の流行りうかうなり、坤道こんだうなり。合して以て體躯たいくを成す。則ち知行は是れ二にして一、一にして二なり。
「ははは。生酔なまよ本性ほんしょうにたがわずだ。このバカさむらいどもよく聞けよ。それ、もと武士ぶしたるものは、弱きをあわれみ、力なき者を愛し、神仏しんぶつをうやまい、心やさしくみだりにたけきをあらわさず、をもって、まことむねとするのが、しんの武士というもの——」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一足中へ踏み込むと、碧血の海。
一足中へ踏み込むと、碧血の海。
それまで熊本には罪人を取扱ふのに、死刑と追放と、この二つしか無かつたのを、勝名の考へで刑と刑とがそのほかに設けられる事になつた。
大宝律には、じょうと、五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もさっちも動きがとれない、そして次の新しい世代も迎えることができない
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに至って警察は二も三もできぬ破目に陥ってしまったのである。
恐ろしき贈物 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
たしかにこちらでは気分きぶん境涯きょうがいとがぴッたり一致しているもののようにかんぜられます。