“ち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
18.5%
16.3%
13.8%
10.6%
10.1%
8.2%
2.2%
2.1%
1.9%
1.4%
1.4%
1.3%
1.2%
1.0%
0.9%
0.9%
0.8%
0.7%
禿0.7%
0.5%
0.4%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.2%
0.2%
碧血0.2%
0.2%
0.2%
一致0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
血液0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薯蕷じねんじやう九州きうしゆう山奥やまおくいたるまで石版画せきばんゑ赤本あかほんざるのなしとはなうごめかして文学ぶんがく功徳くどく無量広大むりやうくわうだいなるを当世男たうせいをとこほとんど門並かどなみなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
しばらくすると、毛蟲けむしが、こと/″\眞白まつしろてふになつて、えだにも、にも、ふたゝ花片はなびららしてつてみだるゝ。幾千いくせんともかずらない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「もう何時なんじ」とひながら、枕元まくらもと宗助そうすけ見上みあげた。よひとはちがつてほゝから退いて、洋燈らんぷらされたところが、ことに蒼白あをじろうつつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「しかしそれは以前が元気過ぎたからでしょう? 初老になって丁度この頃の私達と同様なんですから、っとも心配ありませんや」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
だんだん減っていた私の所持品もちものといってはさい荷車一つにも足らなかった。小倉は暇にまかせて近いところを二度に運んでいった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
郁太郎も、今ではばなれもしたし、人に預けなくても、遊びに来る子供がもりをしてくれるから、自分の仕事もよく手が廻ります。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうだ、おせんちゃん。けえときにゃ、みんなでおくってッてやろうから、きょういち見世みせはなしでも、かしてくんねえよ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
てめえが好きでおっんだものを、人がばらしたとにらんでたんだからね。しかし、それにしても、だんな、この文句が気になるじゃござんせんか。
三人寄れば文殊もんじゅというが、それは少なくとも一と一とが寄った場合のことで、零と零との会合は百人集まっても零に過ぎない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またぱうからかんがへると國民こくみんの一協力けふりよく經濟上けいざいじやう如何いかなる結果けつくわもたらすものであるかとふ一つの經驗けいけん確信かくしんられたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
晶子君などもッと考えればすぐ解りそうな間違を平気で、ッて居られるようだ、もしこの根本の誤解を反省せらるるの機会あらば
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「そうそうその広海屋さんが、今宵こよい、大方、こっへこられたように聴いたので、来ましたが——そうか、やはりおいでなされたか——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
瑞仙は痘をすることの難きを説いて、「数百之弟子でし無能熟得之者よくじゅくとくせるものなし」といい、晋を賞して、「而汝能継我業しこうしてなんじよくわがぎょうをつぐ」といっている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
仏教では、自分の内部、および外界に在る三毒(とんしん)が、これらの不平、不安、失望、恨み等……の悩みを惹き起すことを見破っております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そうの仲間へも嘘をまことらしく、此方こっちの仲間へも自分を飾ろうとするような弱い生き方では、結局、世の中のカスみたいな人間として
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明智光秀がちまきを去らずに啖つたのなんぞは、正に光秀が長く天下を有するに堪へぬ事を語つてゐると評されても仕方の無い事である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あきれるよ良人やどがあり過て当りの附かない方じゃないか、いちゃんじゃア有るまいしとともに笑った。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
しかし藩の必ずこれを阻格そかくすべきことは、母子皆これを知っていた。つづめて言えば、弘前を去る成善には母をとするに似たうらみがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
枝の禿びた接骨気にわとこの木を目あてにしてその傍からおりていることもたしかに判っているので、他へ往っている気づかいはないのであった。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
なぞと冗談をまじえる余裕が出た。社長の書生をめて溜飲を下げたことから鳧さんが談判に来たことに移って
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ほら御覧なせえ、鉄砲だまは窓の外から飛んできたのにげえねえ。あまり根も葉もないことを言って貰いたかねえや。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
〔譯〕は是れかう主宰しゆさいなり、乾道けんだうなり。行は是れ知の流行りうかうなり、坤道こんだうなり。合して以て體躯たいくを成す。則ち知行は是れ二にして一、一にして二なり。
老龍——柳生谷の老龍——近ごろ誰となく宗厳むねとしのことを世人はそうよんでいる。深淵の潜龍せんりゅうという意味か、蛟龍こうりょうにひそむは伸びんがためというところか、とにかくそう称されている彼は
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慾にさび、情に溺れ、に狂する人類の中に棲息する者なり、己れの身辺に春水の優々たるを以て楽天の本義を得たりとする詩人は知らず、斉しく情を解し同じく癡に駆られ
じょうと五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鶯橋の上で、その男を、めた。そして、非常なはやさで、寺屋敷へかつぎこみ
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛んだ冤罪えんざいこうむったものだ。こいつは滅多めったれないと三毛子にはとうとう逢わずに帰った。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大急ぎであて握りままに拵えて来たわな。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
「アっ……」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「君が家の黄葉もみぢの早くりにしは時雨の雨に沾れにけらしも」(巻十・二二一七)という歌があるが平板でこの歌のように直接的なずばりとしたところがない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
庶民の生業なりわい、武家のありかた、朝廷のお考え——までをふくんだ歴史の行きづまりというものが、どうしてもいちど火をいて、社会よのなかかたちをあらためなければ、もさっちも動きがとれない
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たしかにこちらでは気分きぶん境涯きょうがいとがぴッたり一致しているもののようにかんぜられます。
舞の群の少女らは華麗のきぬを身に纏ひ、 595
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
そしてだらしなく取りらかされたものを整理したり、手紙をり分けたりした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
また互いに刺しがえ、あるいは、なにか天へむかって怒るようにどなったせつなに、立ち腹切って、朽木のようにどうと仆れる者もあった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
己の家族の住んでゐる館、即ちヰマニ家の館は、壁が赤み掛かつた色に塗つてあつた。館から運河に降りる石階せきかいの上の二段は、久しく人に踏まれてびてすべつこくなつてゐた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
呼吸いきに徐々に後れつ
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
其様そんな事べえ云ってハア手におえねえのサ、もっとでけ負傷けがアして片輪になる者さえあるだに、左様そう心配しんぺえしねえがえと云うが、あれっけえ時から内気だから、ハア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
而して其の調子は、呵は商、吹呼すゐこは羽、嘘は、𡁱は宮、𡀗は角であると傳へられて居る。此等の六氣を以て治病保身の法を説いて居のであるが、此の氣が「いき」の義であるのは疑ふまでも無い。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蜘蛛くもの糸のように引きぎれて、石の角にへばりついた、肩の尖りを一々登って、ようやく槍の絶頂に突っ立った、槍ヶ岳より穂高へ続く壮大なる岩壁は、石の翼の羽ばたきの
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
どうかすると声が引きぎられ、押し流されようとするのを、さうはさせまいと抵抗てむかひする、その張り切つた気持を楽しむもののやうに、一段と声を強めて
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
私は暫らく居てイボギンヌを促がして帰ってねむりました。帰途イボギンヌにあの大砲で雲がった事があるのかと尋ねて見たら、まれに火薬の破裂で濃い雲が散った事があるそうです。
母と娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ガドウ教授蛇の行動を説いて曰く、蛇は有脊髄動物中最も定住するもので、餌とすみかさえ続く中は他処へ移らず、故に今のごとくるには極めて徐々漸々と掛かったであろう。
ケエヅグリのあたまに火のいた、うんだら消えた
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
まろが一一。 (歌謠番號四九)
三日前に這入へえって来たバツクの(東京くだりのハイカラ)なまれエ給仕上りの野郎に聞いたんだが、議会で政府のアラ捜しより能の無え議員が
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
「江戸さたらば、まンず女子おなごを抱かせろ。こンら!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
段々走つて白岩あたりに行くと、岸のさま湖のさまも物さびて、巨巖危ふく水に臨み、老樹びて巖にるさまなど、世ばなれてうれしい。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
弁円は、愚に返った老人のように——また、に返った成人のように——両手で顔をかくして泣き入りながら
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弥二の才、得すからず、年、なりといえども、学、幼なりといえども、吾の相待つは、則ち長老に異ならざるなり。何如いかん契濶けいかつすなわしかるや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
天草丸のいとるケエだるけん。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
『文字集略』に、は竜の角なく赤白蒼色なるなりと言った。
私の推察が当ってるとすれば明日の解剖では、多分、血液は鮮かな紅色で凝固る性質を失って居る上に、一番素人にも判るのは、肺の中に煤を吸い込んで居るだろうと思います
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
北兵中国の兵は、みな水に馴れず、いま大江に船を浮かべ、久しく土を踏まず、風浪雨荒ふうろううこうのたびごとに、気をわずらい身を疲らす。ために食すすまず、血環ちめぐることって病となる。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天の石位いはくらを離れ、天の八重多那雲やへたなぐもを押し分けて、稜威いつ別き道別きて一〇、天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして一一竺紫つくし日向ひむかの高千穗のじふるたけ一二天降あもりましき。
わらかしやがらあ。あたらしいくつ穿いたとおもつて、おつおれ他人たにんにしやがる。へん、してくんねえ。」
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まつたくさすがにといふかんじをおぼ※たが、里見さんはちつとを入れたら百てんぐらゐには今でもなれるやうながする。球突たまつきは二十五さい※てはもううでかたくなつて上たつ々たるものなのだが……。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
梁の氏(『五雑俎』八に見ゆれど予その出処も子細も詳らかにせぬから、知った方は葉書で教えられたい)や、『発心集ほっしんしゅう』に見えたわが夫を娘に譲って、そのむつまじきを羨むにつけ
熒惑けいわく明らかならざればすなわち兎を生む〉とあやしい説を引き居る。