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治
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ち
ふりがな文庫
“
治
(
ち
)” の例文
〔評〕兵を
治
(
ち
)
して
對抗
(
たいかう
)
し、互に
勝敗
(
しようはい
)
あり。兵士或は
負傷
(
ふしやう
)
者の
状
(
じやう
)
を爲す、
醫
(
い
)
故に之を
診察
(
しんさつ
)
す。兵士初め負傷者とならんことを惡む。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
瑞仙は痘を
治
(
ち
)
することの難きを説いて、「数百之
弟子
(
でし
)
、
無能熟得之者
(
よくじゅくとくせるものなし
)
」といい、晋を賞して、「
而汝能継我業
(
しこうしてなんじよくわがぎょうをつぐ
)
」といっている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
世に、
延喜
(
えんぎ
)
、
天暦
(
てんりやく
)
の
治
(
ち
)
と申し上げるのであるが、この頃漸く萌したのは、藤原氏の横暴であつた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
浪子の病すでに
二月
(
ふたつき
)
に及びてはかばかしく
治
(
ち
)
せず、叔母の
機嫌
(
きげん
)
のいよいよ
悪
(
あ
)
しきを聞きし四月の末、武男はあらず、執事の田崎も家用を帯びて旅行せしすきをうかがい
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
額に
巠骨
(
けいこつ
)
なく、眼に
守睛
(
しゅせい
)
なく、鼻に
梁柱
(
りょうちゅう
)
なく、また、脚に
天根
(
てんこん
)
なく、腹に三
壬
(
じん
)
なし。もし私が官吏になったら身を敗るのみです。
如
(
し
)
かず、泰山にあって、鬼を
治
(
ち
)
すべし。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
厄
(
やく
)
といふは、たとへば
骰子
(
さい
)
に
廉
(
かど
)
があり、
桝
(
ます
)
には
角
(
すみ
)
があり、
人
(
ひと
)
には
關節
(
つぎふし
)
、
方
(
はう
)
には四
維
(
すみ
)
のあるごとく、
風
(
かぜ
)
は
方
(
はう
)
より
吹
(
ふ
)
けば弱く、
角
(
すみ
)
よりふけば強く、
病
(
やまひ
)
は
内
(
うち
)
より起れば
治
(
ち
)
しやすく
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
治
(
ち
)
に居て
亂
(
らん
)
を忘れざるは長久の道、榮華の中に沒落を思ふも、
徒
(
たゞ
)
に重盛が杞憂のみにあらじ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
異様な
臭気
(
しゅうき
)
がした。驚いて二階へ上り、戸を開けた。団扇でパタパタそこらをあおった。医者を呼んだ。それで蝶子は助かった。新聞に出た。新聞記者は
治
(
ち
)
に居て乱を忘れなかったのだ。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
それで胃病が
治
(
ち
)
せぬなら、それは既に活力が消耗してゐる證據で有るから致方は無いが、大抵の人は活力消耗して病癒ゆる能はざる場合に立つて居るのでは無くて、自己の生活状態を新にせぬが爲に
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
五百の眼病が
荏苒
(
じんぜん
)
として
治
(
ち
)
せぬので、矢島周禎の外に安藤某を
延
(
ひ
)
いて療せしめ、
数月
(
すうげつ
)
にして治することを得た。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕三軍和せずば、以て
戰
(
たゝかひ
)
を言ひ
難
(
がた
)
し。百官和せずば、以て
治
(
ち
)
を言ひ難し。書に云ふ、
寅
(
いん
)
を同じうし
恭
(
きよう
)
を
協
(
あは
)
せ
和衷
(
わちゆう
)
せよやと。唯だ一の和字、
治亂
(
ちらん
)
を
一串
(
いつくわん
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
矢作平
(
やはぎだいら
)
の水害を
治
(
ち
)
せられたり、莫大な私財を投じて、
鎧
(
よろい
)
ヶ
淵
(
ふち
)
を埋め立てて良田と化し、
黄金堤
(
おうごんづつみ
)
を築いて、
渥美
(
あつみ
)
八千石の百姓を、凶作の
憂
(
うれ
)
いから救い、塩田の
業
(
わざ
)
をお
奨
(
すす
)
めあそばすなど、どれほど
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太祖の
治
(
ち
)
を思うの
慮
(
りょ
)
も遠く、皇孫を愛するの情も
篤
(
あつ
)
しという可し。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
節
(
ふし
)
より起れば
治
(
ち
)
しがたし。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
姉安は柔和に過ぎて決断なく、その夫宗右衛門は早世した兄の家業を
襲
(
つ
)
いでから、酒を飲んで遊んでいて、自分の産を
治
(
ち
)
することをさえ忘れていたのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕
唐虞
(
たうぐ
)
の
治
(
ち
)
は只是れ情の一字なり。極めて之を言へば、萬物一體も情の
推
(
すゐ
)
に外ならず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
古
(
いにしえ
)
から観るに、
治
(
ち
)
きわまれば乱を生じ、乱きわまるとき治に入ること、申すもおろかでありますが、現代はいかにというに、光武の治より今にいたるまで二百余年、平和をつづけて、近頃ようやく
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第三には
治
(
ち
)
を求むる
太
(
はなは
)
だ速やかなることの三条を言えり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
治
(
ち
)
にいて
乱
(
らん
)
を忘れず、の共感なのかもしれなかった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“治”の意味
《名詞》
(チ)平和であること。
(チ)政治。
(出典:Wiktionary)
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“治”を含む語句
政治
治療
治承
新治
療治
元治
治部大輔
小治田
退治
明治
治癒
灸治
不治
治世
安治川口
全治
揉療治
統治
占治茸
湯治
...