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少
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ち
ふりがな文庫
“
少
(
ち
)” の例文
四角な台石の上に大理石の丸いのとは
少
(
ち
)
としゃれ過ぎたがなかなか骨は折れて居る。彼らが死者に対して厚いのは実に感ずべき者だ。
墓
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
晶子君なども
少
(
ち
)
ッと考えればすぐ解りそうな間違を平気で、
遣
(
や
)
ッて居られるようだ、もしこの根本の誤解を反省せらるるの機会あらば
子規と和歌
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
己
(
お
)
いらは
少
(
ち
)
つとも聞かなかつたと正太もちうちうたこかいの手を止めて、誰れか
中間
(
なかま
)
が来たのでは無いかと
嬉
(
うれ
)
しがるに
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蚯蚓
(
みみず
)
に団子………。さ
様
(
やう
)
、それから
生
(
なま
)
の肉類。エー、それに同じ魚で自分より
少
(
ち
)
さいのを食べるものが多いといふことを知つておいでのお
児
(
こ
)
も
有
(
あり
)
ませう。
鼻で鱒を釣つた話(実事)
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「そんなに気をもむ事なんか
少
(
ち
)
っとも無いんですよ。お前はもういいんだから、あっちへ行っておいで。」
田舎医師の子
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
▼ もっと見る
手段は
少
(
ち
)
と極端過ぎたかも知れんが目的は中々立派なものだ。我々は
左
(
と
)
に
右
(
か
)
く御恩を荷つた身分だから今でも忝く思つてる。綱吉公は我々の為にはヱス
基督
(
キリスト
)
だ子。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
事によつたら、秋濤自身も自分を経済学者だとは
少
(
ち
)
つとも気が
注
(
つ
)
かなかつたかも知れない。自分を知るといふ事は、他人を知るといふ事以上に難しい習はしだから。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「こつちのおとつゝあ、
幾
(
いく
)
つだつけな、
少
(
ち
)
つと
白
(
しろ
)
く
成
(
な
)
つたな」
突然
(
とつぜん
)
一人
(
ひとり
)
が
呶鳴
(
どな
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
己があらけない
貌
(
かお
)
だちに
故意
(
わざ
)
と人を軽ろしめ世に
倦
(
う
)
みはてた色を装おうとしていたものとみえて、絶えずたださえ
少
(
ち
)
いさな、薄白く、鼠ばみた眼を細めたり、眉をしわめたり、口角を引き下げたり
あいびき
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
少
(
ち
)
さい時からなかなか苦労をし尽して来たんだからね。
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
「寝られるかい。
少
(
ち
)
ッたあ」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんぼ日曜日でも
少
(
ち
)
と寝坊が過ぎるというと、「
昨宵
(
ゆうべ
)
は猫のお産で到底寝られなかった、」といった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「優艶天地を
撼
(
うご
)
かす」といふ語
少
(
ち
)
と変な語なれども、その意を察するに優美なる事をいふならん。支那の語にて優美なる詩が天地を撼かすとはいふまじと思へど、それも言葉
咎
(
とが
)
めに類すれば言はず。
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
己
(
お
)
いらは
少
(
ち
)
つとも
聞
(
きか
)
なかつたと
正太
(
しようた
)
もちう/\たこかいの
手
(
て
)
を
止
(
と
)
めて、
誰
(
だ
)
れか
中間
(
なかま
)
が
來
(
き
)
たのでは
無
(
な
)
いかと
嬉
(
うれ
)
しがるに、
門
(
かど
)
なる
人
(
ひと
)
は
此店
(
このみせ
)
の
前
(
まへ
)
まで
來
(
き
)
たりける
足音
(
あしおと
)
の
聞
(
きこ
)
えしばかり
夫
(
そ
)
れよりはふつと
絶
(
た
)
えて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「腹を立てるほどの事でもなかったので、
少
(
ち
)
と早まり過ぎたのサ、」とばかり軽くいっていた。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“少”を含む語句
少女
些少
少許
少時
幼少
少年
多少
年少
僅少
少々
少輔
今少
兵部少輔
少量
少婦
残少
少壮
少年時代
最少
少尉
...