“地(ち)” の例文
まだ昨日(きのう)降(ふ)った雨(あめ)の水(みず)が、ところどころ地(ち)のくぼみにたまっていました。その水(みず)の面(おもて)にも、日(ひ)の光(ひかり)は美(うつく)しく照(て)らして輝(かがや)いていました。
幾年もたった後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
薯蕷(じねんじやう)掘(ほ)る九州(きうしゆう)の山奥(やまおく)に到(いた)るまで石版画(せきばんゑ)と赤本(あかほん)は見(み)ざるの地(ち)なしと鼻(はな)うごめかして文学(ぶんがく)の功徳(くどく)無量広大(むりやうくわうだい)なるを説(と)く当世男(たうせいをとこ)殆(ほと)んど門並(かどなみ)なり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
天(てん)にでもいゝ、地(ち)にでもいゝ、縋(すが)らうとする心(こゝろ)、祈(いの)らうとする希(ねが)ひが、不純(ふじゆん)な沙(すな)を透(とほ)して清(きよ)くとろ/\と彼女(かのぢよ)の胸(むね)に流(なが)れ出(で)て來(き)た。
悔 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
これは雷(かみなり)があんまり調子(ちょうし)に乗(の)って、雲(くも)の上を駆(か)け回(まわ)るひょうしに、足(あし)を踏(ふ)みはずして、地(ち)の上に落(お)ちて、目を回(まわ)したのでした。お百姓(ひゃくしょう)は
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
龐涓(はうけん)行(ゆ)くこと三日(みつか)、大(おほひ)に喜(よろこ)んで曰(いは)く、『我(われ)固(もと)より齊(せい)の軍(ぐん)の怯(けふ)なるを知(し)る。吾(わ)が地(ち)に入(い)りて三日(みつか)、士卒(しそつ)亡(に)ぐる者(もの)、半(なか)ばに過(す)ぎたり』
こゝへ立(た)つたお救小屋(すくひごや)へ、やみの夜(よ)は、わあツと言(い)ふ泣聲(なきごゑ)、たすけて——と言(い)ふ悲鳴(ひめい)が、地(ち)の底(そこ)からきこえて、幽靈(いうれい)が顯(あら)はれる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
でも、私(わたくし)が死(し)ぬるまで三浦家(みうらけ)の墳墓(ふんぼ)の地(ち)を離(はな)れなかったという事(こと)は、その領地(りょうち)の人民(じんみん)の心(こころ)によほど深(ふか)い感動(かんどう)を与(あた)えたようでございました。
「おゝ厭(や)なこつた、要(え)らねえよ」おつぎは少(すこ)し身(み)を屈(かが)めて手桶(てをけ)の柄(え)を攫(つか)んで其(そ)の儘(まゝ)身(み)を延(のば)すと手桶(てをけ)の底(そこ)が三寸(ずん)ばかり地(ち)を離(はな)れた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
前にして遠く房總(ばうそう)の山々を望(のぞ)み南は羽田(はねだ)の岬(みさき)海上(かいじやう)に突出(つきいだ)し北は芝浦(しばうら)より淺草の堂塔迄(だうたふまで)遙(はる)かに見渡し凡そ妓樓(あそびや)の在(ある)地(ち)にして此絶景(ぜつけい)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
午後(ごゝ)は降(ふ)り止(や)んだが晴(は)れさうにもせず雲(くも)は地(ち)を這(は)ふようにして飛(と)ぶ、狹(せま)い溪(たに)は益々(ます/\)狹(せま)くなつて、僕(ぼく)は牢獄(らうごく)にでも坐(すわ)つて居(ゐ)る氣(き)。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
その硝煙が、うすい狭霧(さぎり)のようになって、低地の池、田の面、蘆(あし)の湿(しめ)り地(ち)などへ降りてゆく下に——早くも、井伊の赤武者が、走っていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京子(けいし)浪華(なには)の地(ち)、古(いにしへ)より芸園に名高きもの輩出し、海内(かいだい)に聞ゆるものありといへども、その該博精通、蒹葭堂の如きもの少し。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで、幕府(ばくふ)は、品川(しながわ)のおきに、砲台(ほうだい)(大砲(たいほう)をすえたじん地(ち))をつくって、江戸(えど)(いまの東京(とうきょう))の城(しろ)をまもろうとしました。
この種類(しゆるい)のものは朝鮮(ちようせん)や支那(しな)からも出(で)ますので、多(おほ)くはかの地(ち)から日本(につぽん)へ輸入(ゆにゆう)して來(き)たものか、またそれを摸造(もぞう)したものであると思(おも)はれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
大森(おほもり)の貝塚(かひづか)は、人類學研究者(じんるゐがくけんきうしや)の眼(め)から、最(もつと)も神聖(しんせい)なる地(ち)として尊敬(そんけい)せられて居(ゐ)る。此所(こゝ)が本邦(ほんぽう)最初(さいしよ)に發見(はつけん)せられた石器時代(せききじだい)の遺跡(ゐせき)であるからだ。
灰のやうに白く乾き切つたそこらの土から地(ち)いきれが火焔(ほのほ)のやうに立ちのぼるのが、ちかちか痛いほど目に沁みて来る。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
寺も移らねばなるまい。墓地も移らずばなるまい。然しながら死にたる骨(ほね)は、死にたる地(ち)に安(やす)んずべきではあるまい乎。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
知(し)らず曵(ひき)しかばなど堪(たま)るべき微塵(みぢん)になりて恨(うら)みを地(ち)に殘(のこ)しぬ孃(ぢやう)さま御覽(ごらん)じつけて氣(き)の毒(どく)がり給(たま)ひ此(この)そこねたるは我身(わがみ)に取(と)らせよ代(かは)りには新(あた)らしきのを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
(ロ)暖帶林(だんたいりん)(又(また)は、櫧帶(かしたい))。 この帶(たい)に屬(ぞく)する區域(くいき)は、沖繩縣(おきなはけん)の中央(ちゆうおう)以北(いほく)から、四國(しこく)九州(きゆうしゆう)の全部(ぜんぶ)と本州(ほんしゆう)の南部(なんぶ)で、平均(へいきん)北緯三十六度(ほくいさんじゆうろくど)以南(いなん)の地(ち)です。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
何(なん)として其(その)誓約(ちかひ)が再(ふたゝ)び地上(ちじゃう)に戻(もど)らうぞ、其(その)夫(つま)が地(ち)を離(はな)れて天(てん)から取戻(とりもど)してたもらずば?……慰(なぐさ)めてたも、教(をし)へてたも。
舞台(ぶたい)はいふまでもなく櫻(さくら)の園(その)の女主(しゆ)人ラアネフスカヤの邸宅(ていたく)の廣間(ひろま)で、時は春(はる)の夜(よ)、その地(ち)方の名家もやがて沒落(ぼつらく)といふ悲(かな)しい運命(うんめい)の前にあるのだが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
長(なが)い旅行(りよかう)を行(や)つた諸君(しよくん)はお察(さつ)しでもあらうが、知(し)る人(ひと)もなき異境(ゐきやう)の地(ち)で、滊車(きしや)や滊船(きせん)の出發(しゆつぱつ)を待(ま)ち暮(くら)すほど徒然(つまら)ぬものはない、立(た)つて見(み)つ、居(ゐ)て見(み)つ
湯は槽(ふね)の四方に溢(あぶ)れおつ、こゝをもつて此湯(ゆ)温(ぬる)からず熱(あつ)からず、天工(こう)の地(ち)火(くわ)尽(つく)る時なければ人作(じんさく)の湯も尽(つく)る期(ご)なし、見るにも清潔(せいけつ)なる事いふべからず。
子(こ)をおもふ此(こ)の尊(たふと)い親心(おやごゝろ)! 親(おや)にとつて子(こ)ほどのものがありませうか。子(こ)どもは生(いのち)の種子(たね)であり、子(こ)どもは地(ち)を嗣(つ)ぐものであり、子(こ)どもは天(てん)の使(つかひ)であり。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
此(この)地(ち)の冬季(とうき)の寒威(かんゐ)は實(じつ)に烈(はげ)しく、河水(かすゐ)の如(ごと)きは其(その)表面(へうめん)氷結(へうけつ)して厚(あつ)さ尺餘(しやくよ)に到(いた)り、人馬(じんば)共(とも)に其(その)上(うへ)を自由(じいう)に歩(あゆ)み得(う)。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
昔は貧乏御家人(ごけにん)の跋扈(ばっこ)せし処今は田舎(いなか)紳士の奥様でこでこ丸髷(まるまげ)を聳(そびや)かすの地(ち)、元より何の風情(ふぜい)あらんや。然れどもわが書庫に蜀山人(しょくさんじん)が文集あり『山手(やまのて)閑居(かんきょ)の記(き)』
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おかげにていかようにも宿相続仕(つかまつ)り来たり候ところ、元来嶮岨(けんそ)の瘠(や)せ地(ち)、山間わずかの田畑にて、宿内食料は近隣より買い入れ、塩、綿、油等は申すに及ばず
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ヂオゲンは勿論(もちろん)書齋(しよさい)だとか、暖(あたゝか)い住居(すまゐ)だとかには頓着(とんぢやく)しませんでした。是(これ)は彼(か)の地(ち)が暖(あたゝか)いからです。樽(たる)の中(うち)に寐轉(ねころが)つて蜜柑(みかん)や、橄欖(かんらん)を食(た)べてゐれば其(そ)れで過(すご)される。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そこで先生が先頭になって調神社(つきのみやじんじゃ)へ参詣する、それから例の空(あ)き地(ち)へでて猛烈な練習をはじめた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
汝(なんじ)らの地(ち)の穀物(こくもつ)を穫(かる)ときには汝等(なんじら)その田野(たはた)の隅々(すみずみ)までを尽(ことごと)く穫(かる)べからず亦(また)汝(なんじ)の穀物(こくもつ)の遺穂(おちぼ)を拾(ひろ)うべからずまた汝(なんじ)の菓樹園(くだものばたけ)の菓(くだもの)を取尽(とりつく)すべからずまた汝(なんじ)の菓樹園(くだものばたけ)に落(おち)たる菓(くだもの)を
聖家族 (新字新仮名) / 小山清(著)
杖(つえ)にすがった爺(じい)さん、あごが地(ち)につくくらい背(せ)がまがって、ちょうど七面鳥(しちめんちょう)のようなかっこうの婆(ばあ)さん、自分(じぶん)では歩(ある)かれないので、息子(むすこ)の背(せ)におわれて来(き)た老人(ろうじん)もあった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
その凶は暗剣殺で未申(ひつじさる)——西南——の方、これを本命(ほんめい)二黒土星で見れば未申は八白の土星に当るから坤(こん)となる。卦からいうと坤為(こんい)レ地(ち)といってこの坤という字は土である。
それゆえこの四つに帰る道があるので、土(ど)に帰るのは地(ち)それから水(すい)、火(か)として鳥に食わすのがすなわち風(ふう)に帰るのであるという説明なんです。大抵まあ僧侶は皆鳥に食わせる。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
主(しゆ)はあたしに下(くだ)さらなかつたので、主(しゆ)に属(ぞく)する者(もの)を捉(つかま)へたくなつて堪(たま)らない。さてこそ、あたしは、ヷンドオムの地(ち)から、このロアアルの森(もり)へ下(お)りて来(く)る幼児(をさなご)たちを跟(つ)けて来(き)た。
玄竹(げんちく)は町醫(まちい)であるけれども、夙(つと)に京都(きやうと)の方(はう)へ手(て)を廻(まは)して、嵯峨御所(さがごしよ)御抱(おかゝ)への資格(しかく)を取(と)り、醫道修業(いだうしゆげふ)の爲(た)めに其(そ)の地(ち)に遣(つか)はすといふ書付(かきつけ)に、御所(ごしよ)の印(いん)の据(す)わつたのを持(も)つてゐるから
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
文珠岩の如きは実(じつ)に奇中の奇(き)たるものなり、要するに人跡未到の地(ち)なるを以て、動植物及鉱物共に大(おほい)に得る所あらんとするを期(き)せしなれ共、右の如く別に珍奇(ちんき)なる者を発見(はつけん)せざりき
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
かねて此の山に栖(す)みつるとは聞きしかど、まさに其の音を聞きしといふ人もなきに、こよひのやどりまことに五七滅罪生善(めつざいしやうぜん)の祥(しるし)なるや。かの鳥は清浄(しやうじやう)の地(ち)をえらみてすめるよしなり。
たとえば向こうの人が君(きみ)だとか親であるとか、天(てん)であるとか地(ち)であるとか、友(とも)だちであるとか、あるいは従僕(じゅうぼく)であるとか、それぞれ恩(おん)を施(ほどこ)してくれた相手によりて区別したるに過ぎぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
身(み)を殺(ころ)して霊魂(たましい)をころし得(え)ぬ者(もの)どもを懼(おそ)るな、身(み)と霊魂(たましい)とをゲヘナにて滅(ほろぼ)し得(う)る者(もの)をおそれよ。われ地(ち)に平和(へいわ)を投(とう)ぜんために来(きた)れりと思(おも)うな、平和(へいわ)にあらず、反(かえ)って剣(つるぎ)を投(とう)ぜん為(ため)に来(きた)れり。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
有史時代(いうしじだい)に入(い)つてはじめて地震(ぢしん)の傳説(でんせつ)の見(み)えるのは、孝靈天皇(かうれいてんのう)の五年(ねん)に近江國(あふみのくに)が裂(さ)けて琵琶湖(びはこ)が出來(でき)、同時(どうじ)に富士山(ふじさん)が噴出(ふんしゆつ)して駿(すん)、甲(かふ)、豆(づ)、相(さう)の地(ち)がおびたゞしく震動(しんどう)したといふのであるが
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
此の時(とき)位(ぐらゐ)藝術家の意久地(いくぢ)の無いことはあるまい、幾(いく)らギリ/\齒(は)を噛(か)むだと謂(い)ツて、また幾ら努力したと謂ツて、何のことはない、破(やぶ)けたゴム鞠(まり)を地(ち)べたに叩付(たゝきつ)けるやうなもので何の張合(はりあひ)もない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
其の分封太侈(たいし)を論ずるに曰(いわ)く、都城百雉(ひゃくち)を過ぐるは国の害なりとは、伝(でん)の文にも見えたるを、国家今や秦(しん)晋(しん)燕(えん)斉(せい)梁(りょう)楚(そ)呉(ご)閩(びん)の諸国、各其(その)地(ち)を尽して之(これ)を封じたまい、諸王の都城宮室の制、広狭大小
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一天(てん)、地(ち)六、南(なん)三、北(ほく)四、東(とう)五、西(せい)二とも申しやす、まずこの六つの数を、丁と半との二種類に振分けること前文の通り、丁てえのは丁度ということで、ちょうど割りきれる数がとりも直さず丁
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
是(これ)を以(もっ)て九天邪(きゅうてんじゃ)を斬(き)るの使(つかい)を設(もう)け、十地(ち)悪を罰するの司(し)を列(つら)ね、魑魅魍魎(ちみもうりょう)をして以て其奸(そのかん)を容(い)るる無く、夜叉羅刹(やしゃらせつ)をして其暴(そのぼう)を肆(ほしいまま)にするを得ざらしむ。矧(いわ)んや此(こ)の清平(せいへい)の世坦蕩(たんとう)のときにおいてをや。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
独楽二つ触れてかなしも地(ち)の上に廻り澄みつつ触れてかなしも
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
西坂(にしざか)を伴天連(ばてれん)不浄(ふじやう)の地(ち)といひて言継(いひつ)ぎにけり悲しくもあるか
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
春信(はるのぶ)の眼(め)は、松江(しょうこう)を反(そ)れて、地(ち)に曳(ひ)く萩(はぎ)の葉(は)に移(うつ)っていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ら、未(いま)だ日本(につぽん)の地(ち)に着(つ)かざる理(り)なし、毒龍(どくりよう)爰(こゝ)は鬼个島(おにがしま)
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
嗚呼、物(もの)古(ふ)りし鳶色(とびいろ)の「地(ち)」の微笑(ほゝゑみ)の大(おほ)きやかに
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
おれは死の地(ち)、死の陰(かげ)に坐せるものから來た。
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)