“不浄”のいろいろな読み方と例文
旧字:不淨
読み方割合
ふじょう76.5%
ふじやう23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、おれも、もう、物心がついていたから、本当に父親が不浄ふじょうの金を商人から取ったかとらなかったかぐれえなことは、よく分っていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ふと不浄ふじょうに起きて、見るともなしに、小窓から戸外そとの闇黒をのぞくと、はなれに眠っているはずの丹下左膳、今ちょうどそこを掘りさげて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
六十万円の金位は、あの人達にとつては自動車を一台こはしたやうなものですもの……。何の資本もいらなくてまうけた、不浄ふじやうの金ですもの……
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
西坂にしざか伴天連ばてれん不浄ふじやうといひて言継いひつぎにけり悲しくもあるか
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)