“槽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふね41.9%
おけ35.5%
そう9.7%
バット3.2%
ぶね3.2%
をけ3.2%
ブネ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふねを使う(諸味もろみを醤油袋に入れてしぼぶねで搾ること)時に諸味を汲む桃桶を持って来いと云われて見当違いな溜桶ためおけをさげて来て皆なに笑われたりした。
まかないの棒 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
家へ帰ると彼は中へは入らずに直ぐ裏へ廻って、流し元の水を受けるおけを埋めた水溜みずための縁の湿っぽい土の中へ金剛石を浅くいけた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
年末のせいで、蝋めは一そうしか立っていなかったが、はぜの実を蒸す匂いは、いつものように、温かく小屋の中に流れていた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
いつものことなら私を疑り出したように軽部とて一応は屋敷を疑わねばならぬ筈だのにそれが事もあろうか軽部は屋敷にバットの揺り方を説明して
機械 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ふねを使う(諸味もろみを醤油袋に入れてしぼぶねで搾ること)時に諸味を汲む桃桶を持って来いと云われて見当違いな溜桶ためおけをさげて来て皆なに笑われたりした。
まかないの棒 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
をけから上つて来る自分を掴へ石鹸を塗り小判型の刷毛はけで擦り始め自分は体量十五貫ある体格検査でも上の部だが側に相撲取りが寄ると誠に見栄えが無くなる。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
ブネの中では如何なる人間も、自分を忘れてゐない。いゝえ、私がせめてもの気晴らしに、嫌な湯槽の中を