そう)” の例文
年末のせいで、蝋めは一そうしか立っていなかったが、はぜの実を蒸す匂いは、いつものように、温かく小屋の中に流れていた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それがためには、潜水服に似たものを着、そして潜水かぶとに似たものを頭に被り、空気そうを背負わなければならなかった。それだけではない。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まず酸素不足などを補うために、特別製の圧搾あっさく空気をつめたそうから空気を送って呼吸しなければならぬ。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
またそのお隣のガラスそうの中では、一本足のコマが、ゆるくまわりながら、トカゲのように、あっちへふらふら、こっちへちょろちょろと走りまわっているのを見た。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてこの棚の上に、厚いガラスでできた角型かくがたのガラスそうが、一定のあいだをおいてずらりとならんでいるのだったが、その数は、すくなくとも四、五百個はあり、壮観そうかんだった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)