“魚槽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふね40.0%
うををけ20.0%
かめ20.0%
ぎょそう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんならわたへ、そツちへいて讀みますわ。……をツさん一寸銀場を代つとくなはれ、あのまむしが五つ上ると金太に魚槽ふねを見にやつとくなはれ。……金太えゝか。」
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
杭に繋いで錠をおろした水茶屋の魚槽うををけには、鯉の跳ねる音がした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「今捕るものは何ぞ」と尋ねしに、「鯉なり」と答ふ。「有らば売らずや」と言へば、「三四本有り」とて、舟を寄せたり。魚槽かめの内を見しに、四百目ばかりなるをかしらとし、都合四本見えたりし。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
魚の貯えてある舟底の魚槽ぎょそうは、船尾を竹網仕切じきりにして、江の水が自由にひたすようになっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)