“商船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきないぶね44.4%
マリン11.1%
しやうせん11.1%
しょうせん11.1%
しようせん11.1%
ふね11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秘密に渡海する者を商船あきないぶねに乗せて、それが発覚したとなれば、いうまでもなく、四国屋の身代は、こそぎから闕所けっしょになる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ノルマン・レイ氏は、商船マリンサアヴィスの理事なのだ。連合国の汽船の動きを、脳髄のしわたたみ込んでいる人である。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
商船しやうせんか、郵便船ゆうびんせんか、あるひ何等なにらかの目的もくてきいうしてふねそれわからない。
日章旗にっしょうきのひるがえる商船しょうせんとか、そんなような、きよらかで、ほがらかなうちにもさびしい、けしきがかぶのだよ。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小型ではあるがその代わり速力の速やそうな商船ふねである。その商船の速力はやがて徐々に緩るくなった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)