“未申”の読み方と例文
読み方割合
ひつじさる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど石廊岬いろうざきの端をかわし、右に神子元島みこもとじま地方じかたが見えかかるころ、未申ひつじさるの沖あいに一艘の船影が浮かびあがって来た。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
天頂より未申ひつじさる、ややとりに寄るフン……と? よし、これだな。今井君、そこの岩に登って下さい。たしかこの辺から真壁の町の灯が見える筈だ。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
そこから暗剣殺は未申ひつじさるの方角、背戸口の暗黒やみに勘次を忍ばせておいて、藤吉は彦を引具し、案内も乞わずにはいり込んだ。