“いばっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
威張100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れはドウしたのかと云うと、会津あいづで分捕りした着物だといっ威張いばって居る。実に血腥ちなまぐさい怖い人物で、一見ず手の着けようがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
三日位徹夜したって何ともないと無闇むやみ威張いばってわざわざ極端な不養生を自慢するのがちょうどこの時代の人たちだ。その不養生が積もりつもって三十五歳以上四十歳以下の年齢に不治ふちの病気を発する。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
しそれをとがめればかえっしかり飛ばすと云うから、誰も怖がって咎める者はない。町の者は金をはらって行くに、士族は忍姿しのびすがたで却て威張いばっただ這入はいっる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
心の中では思直おもいなおして、この馬鹿者めが、何も知らずに夢中に威張いばって居る、見苦しい奴だとかえって気の毒に思うて、心中却て此方こっちから軽蔑けいべつして居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)