“美目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びもく50.0%
みめ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとめたるも先例せんれいなければ此時忠相ぬしは町奉行をやめられてさらに寺社奉行に任ぜられしなど未だためしなき美目びもくほどこ士庶ししよ人をして其徳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
愛せらるるの資格を標榜ひょうぼうしてはばからぬものは、いかなる犠牲をも相手にせまる。相手を愛するの資格をそなえざるがためである。へんたる美目びもくに魂を打ち込むものは必ず食われる。小野さんはあやうい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
朧にかすんだ春の月の出ておる晩、表を歩いておると、ふと美目みめのよい一人の女が目についた。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
美目みめのすぐれていたことも、領主藤堂家に腰元づとめをしていた花の十八、疱痘ほうそうになって、許婚いいなずけの男に断わられようとしたのを、自分の方から先手をうって断わったのは幾章か前に書いた。