美目びもく)” の例文
つとめたるも先例せんれいなければ此時忠相ぬしは町奉行をやめられてさらに寺社奉行に任ぜられしなど未だためしなき美目びもくほどこ士庶ししよ人をして其徳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
愛せらるるの資格を標榜ひょうぼうしてはばからぬものは、いかなる犠牲をも相手にせまる。相手を愛するの資格をそなえざるがためである。へんたる美目びもくに魂を打ち込むものは必ず食われる。小野さんはあやうい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)