“びもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眉目95.8%
美目4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、これが他の門弟たちとは群を抜いて、腕もたしか、わざもみごと、眉目びもくもきわだってひいでた若者でした。いや、それと知ったせつなです。
眉目びもく端正な顔が、迫りるべからざる程の気高い美しさを具えて、あらたに浴を出た時には、琥珀色こはくいろの光を放っている。豊かな肌はきずのない玉のようである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
つとめたるも先例せんれいなければ此時忠相ぬしは町奉行をやめられてさらに寺社奉行に任ぜられしなど未だためしなき美目びもくほどこ士庶ししよ人をして其徳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
愛せらるるの資格を標榜ひょうぼうしてはばからぬものは、いかなる犠牲をも相手にせまる。相手を愛するの資格をそなえざるがためである。へんたる美目びもくに魂を打ち込むものは必ず食われる。小野さんはあやうい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)