“従姉妹”の読み方と例文
旧字:從姉妹
読み方割合
いとこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可懐なつかしい、恋しい、いとおしい、嬉しい情を支配された、従姉妹いとこや姉に対するすべてのおもいを、境遇のひとしい一個蝶吉の上に綜合して
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お俊は最早もう気が気でなかった。母は、と見ると、障子のところに身を寄せて、聞耳を立てている。従姉妹いとこ長火鉢ながひばちの側に俯向うつむいている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「御主人は、とても優しい人だし、おかみさんは私の従姉妹いとこにあたる人だから、ちっとも、つらい事なんかありやしないからね」