“従姉弟”の読み方と例文
読み方割合
いとこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、子供たちは初めて会った従姉弟いとこ同士なので、親たちの声を耳にも入れずまたすぐ階段を馳け上っていった。
比叡 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それは、この母の従姉弟いとこに、今は、奥州みちのくの藤原秀衡ひでひらのもとにひそんでいる源九郎義経よしつねがあり、また、近ごろ、伊豆で旗挙げをしたと沙汰する頼朝がある。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて、ここ播磨の国印南郡いなみごおり荒井の里に、彦六という男がいた。彼は袖とは従姉弟いとこという近い血縁関係にあったので、正太郎たちは、まずそこを訪ねて、しばらく逗留することにした。