“いとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イトコ
語句割合
従兄17.9%
従弟16.6%
従兄弟16.4%
従妹13.8%
従姉8.6%
従兄妹6.6%
従姉妹3.3%
從兄2.7%
從妹2.7%
從兄妹2.7%
從兄弟2.3%
從姉1.2%
從弟1.0%
從姉妹1.0%
従姉弟0.6%
糸子0.4%
従同胞0.2%
從兄姉0.2%
中表0.2%
外姉0.2%
徒兄0.2%
徒弟0.2%
従兄姉0.2%
従兄子0.2%
従姉兄0.2%
従弟妹0.2%
従柿妹0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……従兄の秋作の意見では、こんな機会にすこし世間を見て置くほうがいいだろうというので、あてなしに旅行をしていたんですの。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
煖炉のなかで、コオロギが鳴く。となりの部屋では、ドアごしに、主人と従弟のアファナーシイのいびきが、をおいてきこえる。
ねむい (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
主君の信長の従兄弟にあたる名古屋因幡守から、この末臣の家へ、直々に状を持たせて使いをよこすなどは極めて稀れなことである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従妹たちがどの様にしがるだらう、折角美事に出来て居るものだから惜しいけれど是非二三本はいて御馳走せねばなるまいなどと。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
信仰のいHさんの従姉は、久しく肉の汚れに染められた聖堂のなかを、一まづ清掃してはどうかと司祭さんに提議したのでした。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
丈太郎とは従兄妹同志、生れ落ちるからの許嫁で、二十歳になったら一緒にと、親達の間で極められた二人の運命だったのです。
お俊は最早気が気でなかった。母は、と見ると、障子のところに身を寄せて、聞耳を立てている。従姉妹長火鉢の側に俯向いている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ヂュリ ほんにロミオのを……死顏を……るまでは、如何してもまぬ、從兄がおにゃったのが、それみてしい。
若しあなたと私とが、始終一緒に暮らすやうに定められてゐたのだつたら、從妹よ、私共は、今とは異つた足場に立つて事をはじめたでせうよ。
伯母さまは、昨夜あんたがお夕飯に下りていつた時に、私の寢床に來て、私が朝、伯母さまや從兄妹たちを騷がせるには及ばないと云つたんですもの。
同時に、一藝した、いや——從兄弟だからグツとびく——たづさはるものの意氣じた。神田兒だ。生拔きの江戸兒である。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かういふ最初の記憶はウオタアヒアシンスの花の仄かに咲いた瀦水をぶらつきながら、從姉とそのに負はれてゐた私と
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
せ立ち歸る時に又叔母のお早を尋ねしに段々難儀しをなす故見捨難く近所へを述べ直に越後へ連歸りぬ扨傳吉はしの中にて叔母と從弟
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いづれ本人達の望みもかめた上、妹娘のお鳥に娶合せるか、それとも、一度は髮まで切りましたが從姉妹のお銀と一緒にして世帶を持たせるか——まア、そんなことはかないで下さい。
それは、この母の従姉弟に、今は、奥州の藤原秀衡のもとにんでいる源九郎義経があり、また、近ごろ、伊豆で旗挙げをしたと沙汰する頼朝がある。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主命りて糸子縁談の申しなるべし、其時雪三决然とせし聲音にて、折角御懇望ながら糸子さま御儀他家したまふ御身ならねばおるまでもなし
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
叔父は、叔母や従同胞共を愛してゐたとは思はれぬ。叔母や従同胞共も亦、叔父を愛してはゐなかつた様である。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
時としては、従同胞共が私の家へ遊びに来る。来るといつても、先づ門口へ来て一寸々々内を覗きながら彷徨してゐるので、母に声を懸けられて初めて入つて来る。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「では、あなた方は、三人とも、私の從兄姉でゐらつしやるのですね。私たちお互の血の半分は、一つのから流れて來てるのですね?」
しかし、リードは子供達をしてゐたでせう?——あなたには從兄姉がある筈でせう。
「僕が宰相になったなら、張兄を南方の巡撫にし、中表を参軍にしよう、我家の年よりの小千把になるさ、僕の望みもそれで足れりだ」
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「私は幼な名を阿英というのです。家には兄弟もありません。ただ外姉の秦が同居しているばかりです。」
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
第一は番頭の勘三郎、三十五にもなる獨り者で、内儀の遠縁とかまた徒兄に當ると言ひますから、主人の山三郎にがないとは言へません。
金のありさうな大店の二男坊を養子にと心掛けてゐるうち、このお絹は遠い徒弟で、小橋屋へ足繁く出入りする、伊三郎といふ若い男と出來てしまつたのです。
すると、親戚としてではなく客として迎えられた——がもとよりその晩餐には、儀式ばった接待以外の金目はかけられていなかった。子供たちはその従兄姉らに会った。
もう、大したことはないんだけれど、一時は大病でね、内の病院に入っていたんです。東京で私が姉妹のようにした、さるお嬢さんの従兄子でね、あの美術、何、彫刻師なの。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
病中病中といっていたが不審のかどがあるので、従弟妹にあたる娘をおどかしてついに真相を聞き出したというのである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首と手足の太い英吉利女なんかがそのまま故国従柿妹へ郵送出来るように、一、二輪ずつ金粉煙草の空缶へはいって荷札までついていて、値段は五十です。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)