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從弟
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いとこ
ふりがな文庫
“
從弟
(
いとこ
)” の例文
新字:
従弟
あつしの叔母が、大旦那の里親だつたんで、毎年の出代り時には、今でも叔母の子——あつしの
從弟
(
いとこ
)
が吾妻屋の奉公人を
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
濟
(
すま
)
せ立ち歸る時に又
叔母
(
をば
)
のお早を尋ねしに
猶
(
なほ
)
段々
(
だん/\
)
と
難儀
(
なんぎ
)
の
咄
(
はな
)
しをなす故見捨難く近所へ
厚
(
あつ
)
く
禮
(
れい
)
を述べ直に越後へ
連歸
(
つれかへ
)
りぬ扨傳吉は
貧
(
まづし
)
き
暮
(
くら
)
しの中にて叔母と
從弟
(
いとこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ある。これは赤塚家に傳はつた、
對
(
つゐ
)
の脇差の一本だ。拙者のでなければ、
從弟
(
いとこ
)
の赤塚三右衞門のものだ」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
儲
(
まう
)
け候處間もなく妻久こと病死致し候に付病中の物入
葬送
(
さうそう
)
の
雜費等
(
ざつぴとう
)
にて
貧苦
(
ひんく
)
に
迫
(
せま
)
り何分小兒の養育も致し難く御當地に一人の
從弟
(
いとこ
)
之有候間彼を便りて國元を
出立
(
しゆつたつ
)
致し東海道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「申上げても一向に差支ないと存じます。——當家の主人三右衞門樣の
從弟
(
いとこ
)
に當られる山浦甚六郎樣」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
晒
(
さら
)
さんより
寧
(
いつ
)
そ江戸の淺草にて水茶屋渡世の甚兵衞は
從弟
(
いとこ
)
の
縁
(
えん
)
もある事故彼を
便
(
たよ
)
りて行ならば又
能
(
よき
)
手段
(
しゆだん
)
も有べきやと心の内に思ひを定め賣殘したる
家財
(
かざい
)
を集め金に
換
(
かへ
)
つゝ當歳の子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そんな惡法を書いたのは、丹之丞の遠い
從弟
(
いとこ
)
で、安御家人崩れの針目正三郎、これはお猿のやうな感じの、肉體的に見る影もない人間ですが、惡智慧にかけては、人の十倍も働きのある男。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その時ガラツ八を投げ飛ばしたのは、多分主人の
從弟
(
いとこ
)
の針目正三郎でせう。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人の
從弟
(
いとこ
)
の子ださうで、
放埒
(
はうらつ
)
で勘當になり、親が亡くなつた時、殘つた身上と一緒に、大叔父に當る主人に預けられ、暫らく辛棒の具合を見るといふことで、下男同樣に使はれて居りますが
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從
部首:⼻
11画
弟
常用漢字
小2
部首:⼸
7画
“從弟”で始まる語句
從弟妹
從弟續