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從妹
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いとこ
ふりがな文庫
“
從妹
(
いとこ
)” の例文
新字:
従妹
從妹
(
いとこ
)
のお光と、小僧一人の世帶ですが、小僧は店の次の間で寢て居るし、喜太郎は久し振りで
草鞋
(
わらぢ
)
の夜なべを休んで、奧で遲くまで
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若しあなたと私とが、
始終
(
しよつちゆう
)
一緒に暮らすやうに定められてゐたのだつたら、
從妹
(
いとこ
)
よ、私共は、今とは異つた足場に立つて事をはじめたでせうよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
お新と呼ぶ
從妹
(
いとこ
)
の與之助には六歳おとりにて十八ばかりにや、おさなきに二
タ
親なくなりて哀れの身一つを此處にやしなはるゝ、此三人ぐらし成けり、筒井づゝの昔しもふるけれど
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
熊手の
柄
(
え
)
が濡れて居るのも變ですが、
從妹
(
いとこ
)
のお光が殺された日、
母家
(
おもや
)
にはその死骸を運び入れて、
葬
(
とむら
)
ひの支度の眞つ最中に、主人の喜太郎が
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
だから、
從妹
(
いとこ
)
の一人なんぞ、どうでもいゝとお思ひになるでせうけれど、私には今迄誰もなかつたのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
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「これも主人徳右衞門の古い知合で、紋三郎といふ腕のいゝ
彫物師
(
ほりものし
)
、母親は徳右衞門の
從妹
(
いとこ
)
で、お町と言つたさうです」
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「セント・ジョンは、あなたが彼の
從妹
(
いとこ
)
だと分る前に、あなたをモオトンの學校教師にしたのですね?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「駈落なんてえのは馬鹿のすることだよ。本所の叔母さんとか、湯島の
從妹
(
いとこ
)
とかのところへ行つてゐるんだらう」
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從妹
(
いとこ
)
のお才さんを、——見直すと何んでもない顏だつたんですつて。でも、お仙さんはものの
彈
(
はず
)
みで、首のあたりを少し斬り、手にも少し怪我をしました。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これは家内の姪のお梅、——そちらは、
亡
(
な
)
くなつた伯父鬼三郎の娘で私には
從妹
(
いとこ
)
に當るお幽と申します」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから、その
從妹
(
いとこ
)
のお
才
(
さい
)
さん、良いきりやうだけれど、あまり賢こくてよく出來て居るので、選り好みがひどくて、二十三にもなるのに、嫁の口もきまらない、白齒の娘。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從妹
(
いとこ
)
の小夜菊は、あの見つとも無い男の順八の
許婚
(
いひなづけ
)
だつたんだ。亭主だつたかも知れないよ。
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それつきりの話なら、御用にも十手にも及ぶまいよ、
從妹
(
いとこ
)
の顏が
藍隈
(
あゐくま
)
の鬼女に見えたのも、大方身持のせゐだらう。身持になつたばかりの女は、妙なことを氣にするものだよ」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近所で訊くと、二階には
姪
(
めひ
)
とか
從妹
(
いとこ
)
とかいふ、少し氣の變な娘がゐるさうですよ」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私は叱られ通しで、——孫六は妹のお梅と、
從妹
(
いとこ
)
のお才を可愛がつてゐましたよ」
銭形平次捕物控:128 月の隈
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傳七郎は其の場で神妙に繩を打たれましたが伯父小牧半兵衞を殺し、
從妹
(
いとこ
)
のお優に傷を負はせた敵——又六を討つた經緯が明白になつて間もなく許された事は言ふまでもありません。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父親は
俳諧
(
はいかい
)
に更け、自分は
從妹
(
いとこ
)
達と話に夢中になつて、たうとう泊り込んでしまひ、今朝歸つて來て姉が殺されてゐるのに驚いたといふことだけは、娘らしい調子で説明してくれました。
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
越したばかりの若い男だ。遠い
從妹
(
いとこ
)
のお舟さんの、人並すぐれて綺麗なのや、情け深いのを見て、木や石のやうな心持でゐられるわけはない。私の心はとうから火のやうに燃えてゐる——
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俺が、そんな事を知るものか。いづれ田舍の
從妹
(
いとこ
)
とか
姪
(
めひ
)
とかいふんだらう」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從妹
(
いとこ
)
の小夜菊に玩具にされて口惜し紛れにやつたんだらう、あんな生一本の男は怖い、——小夜菊はいろ/\の男に狙はれて居ることを、お前に見せて置くために伊勢へ行くと言つて留守にし
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや、放つて置けない奴だ。伯父を殺した上に、
從妹
(
いとこ
)
まで——」
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從
部首:⼻
11画
妹
常用漢字
小2
部首:⼥
8画
“從”で始まる語句
從
從兄
從來
從兄妹
從者
從兄弟
從姉
從弟
從事
從姉妹