トップ
>
從兄
>
いとこ
ふりがな文庫
“
從兄
(
いとこ
)” の例文
新字:
従兄
周助さんも、手代の文治も、
從兄
(
いとこ
)
の仲吉さんも、みんななりたい口で——へツ/\、でも持參金がなきやあ、主人は承知しません。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ヂュリ ほんにロミオの
顏
(
かほ
)
を……
死顏
(
しにがほ
)
を……
見
(
み
)
るまでは、
妾
(
わたし
)
ゃ
如何
(
どう
)
しても
心
(
こゝろ
)
が
勇
(
いさ
)
まぬ、
從兄
(
いとこ
)
がお
死
(
し
)
にゃったのが、それ
程
(
ほど
)
に
心
(
こゝろ
)
に
沁
(
し
)
みて
悲
(
かな
)
しい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
だがしかし、何物かゞ私の内にそんな感情よりももつと強く働いてゐた。私は深く
從兄
(
いとこ
)
の才能と主義とを尊敬してゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
家では父がまた千代松の家へ行つたさうで、お駒は昨夜泊つたまゝ歸らぬといふ
從兄
(
いとこ
)
の定吉と話してゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
少年の一人は富之助で、それより一つ年上の方は其
從兄
(
いとこ
)
であつた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
▼ もっと見る
もどかしいなア、チッバルトを
殺
(
ころ
)
しをった
彼奴
(
あいつ
)
の
肉體
(
からだ
)
をば
掻毟
(
かきむし
)
って、
懷
(
なつか
)
しい/\
從兄
(
いとこ
)
への
此
(
この
)
眞情
(
まごゝろ
)
を
見
(
み
)
することも
出來
(
でき
)
ぬか!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
まだ二十五六の、遊び
癖
(
ぐせ
)
の拔け切らないのを、叔父の佐兵衞に引取られて、年上の
從兄
(
いとこ
)
吉三郎と一緒に、商賣を仕込まれてゐるといつた、一寸好い男です。
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從兄
(
いとこ
)
は私に
絶對の自由
(
カルト・ブランシュ
)
を與へ、そして別にとつてあつたその爲めのお金を呉れたので、私は新しい家具をいくらか求める爲めにその數日前S町に行つて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「相吉さんは私の
從兄
(
いとこ
)
で、辨次郎は用心棒ですよ。——二人共、今駈け付けて面喰つてるぢやありませんか」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ヂュリ あい、さうぢゃ、わたしの
此
(
この
)
手
(
て
)
が
能
(
よ
)
う
達
(
とゞ
)
かぬ
遠
(
とほ
)
い
處
(
ところ
)
に。わたしの
手
(
て
)
一
(
ひと
)
つで
從兄
(
いとこ
)
どのゝ
敵
(
かたき
)
が
討
(
う
)
ちたい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
從兄
(
いとこ
)
よ、もう暫く
經
(
た
)
つたら、恐らく私もその路を通つてあなた方の後を追ふでせう。」と私は思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
あぶれのうちでも、可哀想なのは、市五郎さんの伜、お町さんには
從兄
(
いとこ
)
にあたる仲吉さんで。——これは火事と喧嘩が飯より好きといふ肌合の男で御座います。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「手代分で店の方をやつてゐる
從兄
(
いとこ
)
の梅吉といふ男が圍ひの中で殺されて、伜の幾太郎は影も形もない」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お舟のところに
居候
(
ゐさふらふ
)
してゐる和助——
從兄
(
いとこ
)
とか何とかいふ、不景氣な野郎を親分は知りませんか」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを人垣で隱すやうに、お光の
從兄
(
いとこ
)
の喜太郎を始め近所の衆、湯島五丁目の町役人、下つ引などが、檢屍の役人や平次の來るのを待つて、
生唾
(
なまつば
)
ばかり呑んで居ります。
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
兜屋
(
かぶとや
)
の手代の岩三郎に、隣の息子の三七、——富坂の方角では、お鈴の
從兄
(
いとこ
)
の大工の勇太郎」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
狙ふ者さへあるから、氣味が惡くて叶はない。宮角力の大關まで取つたといふ、
從兄
(
いとこ
)
の順八を
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下女のお咲や
從兄
(
いとこ
)
の順八に言はせると、そんな陽氣で贅澤な小夜菊も、たつた一人になると『私はつく/″\死に度いと思ふ』などと、柄にも無いことを言つたといふのです。
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私の遠い
從兄
(
いとこ
)
ですよ、——ちよいと、和助さん、錢形の親分さんに御挨拶をしておくれ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從兄
(
いとこ
)
の喜太郎始め、町内の衆が血眼になつて搜して居ましたが、今朝になつて聖堂前のお茶の水の
崖
(
がけ
)
の中途に、お絹と同じやうに、喉首を噛み破られた死骸になつて引つ掛つて居ましたよ
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お才は、
從兄
(
いとこ
)
の眞太郎が、町内の櫻湯から歸つて來るのを、窓わくに背を當てて、廊下の方を向いたまゝ、自信に充ちて、——そのくせわく/\した心持で、わき眼も振らずに待つて居たのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ、——甥と申しても
從兄
(
いとこ
)
の子で」
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう引揚げますよ、小夜菊の用心棒で、
從兄
(
いとこ
)
の順八が、思ひの外用事が早く片付いて、明日か明後日は歸ることになりました。この男が歸りさへすれば千人力で、氣の拔けたやうな色男は、束になつて來ても、指一本差せることぢやありません」
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從
部首:⼻
11画
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
“從兄”で始まる語句
從兄妹
從兄弟
從兄姉