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從兄弟
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いとこ
ふりがな文庫
“
從兄弟
(
いとこ
)” の例文
新字:
従兄弟
從兄弟
(
いとこ
)
の製造技師は無學文盲の爲めに他人にのせられ易いし、會計掛りとして遣はした弟はまだ學生あがりで本統の役には立たない。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
と
同時
(
どうじ
)
に、
一藝
(
いちげい
)
に
達
(
たつ
)
した、いや——
從兄弟
(
いとこ
)
だからグツと
割
(
わり
)
びく——たづさはるものの
意氣
(
いき
)
を
感
(
かん
)
じた。
神田兒
(
かんだつこ
)
だ。
彼
(
かれ
)
は
生拔
(
はえぬ
)
きの
江戸兒
(
えどつこ
)
である。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私はこゝで、故島村抱月君の
從兄弟
(
いとこ
)
にあたるといふ人にも逢つた。私はまた大谷君のやうな思ひがけない知己がこの土地にあることを知つた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
從兄弟
(
いとこ
)
の金之丞が後見人になり、佐吉は相變らず
支配人
(
ばんとう
)
として、店の方を萬事取締つて行くことに決めてしまひました。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新
(
あた
)
らしく
出京
(
しゆつきやう
)
した
兄
(
あに
)
からは
別段
(
べつだん
)
學資
(
がくし
)
の
世話
(
せわ
)
を
受
(
う
)
けない
所爲
(
せゐ
)
か、
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
就
(
つ
)
いては
叔父
(
をぢ
)
程
(
ほど
)
に
親
(
した
)
しい
相談
(
さうだん
)
も
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んで
來
(
こ
)
なかつた。
從兄弟
(
いとこ
)
の
安之助
(
やすのすけ
)
とは
今迄
(
いままで
)
の
關係上
(
くわんけいじやう
)
大變
(
たいへん
)
仲
(
なか
)
が
好
(
よ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
『性が合はんでも、僕は君の
從兄弟
(
いとこ
)
だよ。』
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
わしの
從兄弟
(
いとこ
)
がいふことに
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
まして、その見込みもなくなつた自分が、弟や
從兄弟
(
いとこ
)
をそのままにして置くのは、北海道よりも早いおほ雪の中で、渠等を進退に窮させるばかりだ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
江の島で崖から私を突き落したのは一緒に泊つて居た、
從兄弟
(
いとこ
)
の吉五郎と丸屋の長次郎と、番頭の要助と、この三人のうちの一人に違ひ御座いません。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
義雄は心で怒つた——
從兄弟
(
いとこ
)
の製造主任が
謀反
(
むほん
)
心があつて、自分の不始末から起つた困難にも拘らず、その困難と負財増加とに堪へかね、それを免れる爲めに、早く義雄等の協同から
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
この敵同士のやうな若い男女——
從兄弟
(
いとこ
)
同士の伜と娘が、親が非業に死んだ三日目だといふのに、もう薄暗い廊下の隅に
額
(
ひたひ
)
を寄せて、何やらひそ/\と話しをして居る仲だつたのです。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
假令
(
たとへ
)
一度は勘當になつても、私に取つても
從兄弟
(
いとこ
)
ではあり、何んとか身の立つやうにしてやらうと、私も精一杯心掛けては居りますが、困つたことに、その從兄弟の吉太郎が歸つて來てから
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから、製造主任は僕の
從兄弟
(
いとこ
)
で、拾數年來の經驗と信用とがある。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
從
部首:⼻
11画
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
弟
常用漢字
小2
部首:⼸
7画
“從兄”で始まる語句
從兄
從兄妹
從兄姉