“気短”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣短
読み方割合
きみじか73.3%
きみじ20.0%
きぜわしな6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美人は鉄をいたわりて、「お前、何悪いことをしやったえ。お丹はあの通り気短きみじかだから恐怖こわいよ。私がわびをしてあげる。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
知っているはずだ。がただ聞いたんでは、おれの受持ちじゃないと言って教えてくれないかも知れない。これは一つ、雷の神の気短きみじかなのにつけこんで、工夫をめぐらすに限る
コーカサスの禿鷹 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
御客様は気短きぜわしない御方で、角帯の間から時計を出して御覧なすったり、あちこちと御部屋の内を御歩きなすったりして、待遠しいという風でした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)