“きみじか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気短64.7%
氣短17.6%
性短5.9%
短慮者5.9%
短気5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 買いますと形が崩れて色が悪くって長く置くとお砂糖が舌へジャリジャリと当ります。あれは強い火で気短きみじかに煮たのだとおっしゃいましたね」お登和嬢
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もまだちない。かたち何處どこか、かげえない。かね氣短きみじかなのはつてる。こと御病氣ごびやうきなにかのおなぐさみらうものを、はやく、とおもふが見當みあたらない。蓑蟲みのむしこひしくまよつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は妬ましいような、腹立たしく性短きみじかにこういうと、姉さんはいやな顔をした。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
さ、中はよくわからねえが、久七がここへ持ち込んだ物を、饗庭のほうへたびたび催促に行ったもんだから、短慮者きみじかをすっかり怒らせてしまったんだ。なあに、こう割れてみれあ世話あねえ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
次第に奥様は短気きみじかにも御成なさいました。旦那様は物事が精密こまかすぎて、何事にもこの御気象がいて廻るのですから、奥様はもううるさいという御顔色をなさるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)