“短気”のいろいろな読み方と例文
旧字:短氣
読み方割合
たんき80.0%
きみじか20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それじゃ、わしたちはでかける。あとは頼みます。これから毎日、あんたの無事を祈る。短気たんきをおこさぬようにな」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「——見うけるところ、良人もあろうし、幾人いくにんかの子供もあろう人妻ひとづまではないか。なぜそんな短気たんきなことをいたす。くるしい事情じじょうがあろうにもしろ、浅慮千万せんりょせんばん……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次第に奥様は短気きみじかにも御成なさいました。旦那様は物事が精密こまかすぎて、何事にもこの御気象がいて廻るのですから、奥様はもううるさいという御顔色をなさるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)