“短剣”のいろいろな読み方と例文
旧字:短劍
読み方割合
たんけん33.3%
ドルク11.1%
エストケ11.1%
ゼッヒ11.1%
ダッガー11.1%
ナイフ11.1%
ポアニエ11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
って、ばけものをおさえますと、早太はやたがあずかっていた骨食ほねくい短剣たんけんいて、ただ一突ひとつきにしとめました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
民部は、そうはさせまいと、下から短剣たんけんをぬき、足をもがき、ここ一ぱつのあらそいとなって、たがいに必死。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等はいずれも防弾衣ぼうだんいをつけ、鉄冑てつかぶとをいただき、手には短銃ピストル短剣たんけん、或いは軽機関銃けいきかんじゅうを持ち、物々しい武装に身をととのえていました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「かまわない、かまわないから、ラルフ! 早くその女のふところをお探し! 持っている、持っている、短剣ドルクを呑んでいる」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
途端に列車が、はげしい彎曲カーブを切ったのであろう、立ってもいられぬくらい動揺する。危ない! と身をかがめた瞬間、夫人の投げた短剣ドルクが空を切って眼前にひらめいた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
作りつけのろう人形のように、凄まじい眼をいている夫人の内ポケットを探って、毒蛇コブラの取り出したものは、万年筆型に仕込んだ五インチばかりの、研ぎ澄ました短剣ドルクがもう一口ひとふり……後は時計、指環等の装身具類で、大したものもない。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そこへ単身徒歩で登場して牛に直面し、機を見て急所へ短剣エストケの一撃を加えて目出度めでた仕留しとめるのが、3のマタドウル・デ・トウロスだ。
「ですけど、その短剣ゼッヒ……」と次句を云いかけると、セレナ夫人はたちまち混乱したようになってしまって、冒頭の音節から詩特有の旋律を失ってしまった
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり、ラザレフ殺害者の定義を云うと普通人の体躯を備えていて、非力なために尋常な手段では殺害の目的を遂げることの出来ない人物なんだが、無論体力の劣性を補うばかりでなく、捜査方針の擾乱じょうらんを企てた陰険冷血な計画も含まれているのだ。だから、手口だけから見ると、ルキーンの幻が消えて、短剣ダッガーを握ったワシレンコの影が現われてくるのだよ。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
鋤を一、二度打ちこむと、大きなスペイン短剣ナイフの刀身がひっくり返って出た。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
そうさ、今から六年ぐらい前の話だ。俺の弟はなあ、ツウロンの酒場マストロケで日本人の水兵コル・ブルウ短剣ポアニエで眠らされたんだ。弟はそのころ威勢のいい古服屋フリピエだったんだが、その晩酒場そこプウルを連れて一杯やッていたっていうんだ。