“仕留”の読み方と例文
読み方割合
しと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外套掛がいとうかけには、袖口のすりきれた薄地のコートが、仕留しとめられたケモノの皮のように、あわれなようすでグッタリとつるさがっている。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そこへ単身徒歩で登場して牛に直面し、機を見て急所へ短剣エストケの一撃を加えて目出度めでた仕留しとめるのが、3のマタドウル・デ・トウロスだ。このとどめをさす役が、闘牛中の花形エスパダなのである。
「どうかしたのか?」と、不意に父がいた。——「鴉を仕留しとめたのかい?」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)