“ゆめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユメ
語句割合
96.7%
1.4%
空想0.8%
0.3%
夢想0.3%
夢裡0.3%
湯目0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しるべの燈火ともしびかげゆれて、廊下らうかやみおそろしきをれし我家わがやなにともおもはず、侍女こしもと下婢はしたゆめ最中たゞなかおくさま書生しよせい部屋へやへとおはしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
われ女の手を取りて、ゆめ彼詞に耳傾けんとなし給ひそ、彼黄金の色に目を注がんとなし給ひそ、彼男は惡しき人なり、願はくは彼男にの面當つらあてに、われに接吻一つ許し給へといひぬ。
どうしてどうして、これあ空想ゆめどころじゃありませんわい! あいつの肩の糞力ときたら、馬だって敵いっこない位でしたぜ。
されど世にあらせ給ふほどは孝信かうしんをまもりて、六〇ゆめいろにも出さざりしを、かくれさせ給ひてはいつまでありなんと、たけきこころざしをおこせしなり。
互ひに額を寄せ合つて、おまけに夢想ゆめで重苦しげで
心の闇に迷い疲れた竜之助は、こうしたうちにも、うつらうつらと夢裡ゆめに入る。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから教室に於いては湯目ゆめ教授の独逸ドイツ語がひどく神経に障った。殊に教授は意地悪く余に読ませた。そうして常に下読を怠っていた余は両三度手ひどく痛罵つうばされた。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)