“ごん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言62.1%
権32.0%
權2.9%
勤1.0%
厳1.0%
艮1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その悪魔も、この人形たちに刺戟を求めきれなくなり、あの大井瑠美子を恋して一言(ごん)のもとに退けられ、遂に殺してしまったのだ。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「欣しや、やっと巡(めぐ)り会(お)うたぞやい。これも、つい先のころ、住吉の浦で不慮の死を遂げなされた権(ごん)叔父の霊のひきあわせでがなあろう」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苗字(めうじ)は個人(こじん)の家(いへ)の名(な)で、多(おほ)くは土地(とち)の名(な)を取(と)つたものである。例(たと)へば那須の與(よ)一、熊谷の直實(なほざね)、秩父の重忠(しげたゞ)、鎌倉の權(ごん)五郎(らう)、三浦の大介(おほすけ)、佐野の源左衛門(げんざゑもん)といふの類(るゐ)である。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
苦しさ耐(た)えがたけれど、銭はなくなる道なお遠し、勤(ごん)という修行、忍(にん)と云う観念はこの時の入用なりと、歯を切(くいしば)ってすすむに、やがて草鞋(わらじ)のそこ抜けぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
圏谷(カール)に輝く北沢をはじめ、谷も尾根も見る限り、ほとんど赤石沢の領に属する。雪は谷では二千メートル、尾根では二千三、四百メートルあたりを境にして、まず七分の山体を厳(ごん)飾する。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
謙は却ち謙遜、謙譲の謙(けん)で、へりくだることである。高きに在るはづの艮(ごん)の山が、低きに居るべき坤(こん)の地の下に在るのである。たぶん私は一生のあひだ地の下にうづくまつてゐなければならない。
地山謙 (新字旧仮名) / 片山広子(著)