“艮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしとら78.6%
こん7.1%
ごん7.1%
ウシトラ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾々の一生を支配している「うしとら金神こんじん」というのは、実にこの「心理遺伝」の原則であるぞよ。今にドエライ証拠を出すぞよ……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
長子こんあざな止所ししょが家を嗣いだ。号は厚朴軒こうぼくけんである。艮の子成器せいきは陸軍砲兵大尉である。成器さんは下総国市川町いちかわまちに住んでいて、厚朴軒さんもその家にいる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
謙は却ち謙遜、謙譲のけんで、へりくだることである。高きに在るはづのごんの山が、低きに居るべきこんの地の下に在るのである。たぶん私は一生のあひだ地の下にうづくまつてゐなければならない。
地山謙 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
ウシトラが受けた山陰ヤマカゲの海村には、稍おんもりとカゲりがさして来た。まだ暗くなる時間ではないがとノゾきこむ機関室のぼん/\時計は、五時に大分近よつたと言ふまでゞある。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)