“艮方”の読み方と例文
読み方割合
うしとら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず寛正かんしょうの六年秋には、忘れも致しません九月十三日の夜の刻ごろ、その大いさ七八しゃくもあろうかと見える赤い光り物が、坤方ひつじさるより艮方うしとらへ、風雷のように飛び渡って、虚空こくうは鳴動
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
まづ寛正かんしょうの六年秋には、忘れも致しません九月十三日の夜の刻ごろ、その大いさ七八しゃくもあらうかと見える赤い光り物が、坤方ひつじさるより艮方うしとらへ、風雷のやうに飛び渡つて、虚空こくうは鳴動
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
これは稍々やや艮方うしとらへ寄っておりますので、折からの東風に黒々とした火煙は西へ西へと流れるばかり、幸い桃花坊のあたりは火のもかぶらずにおりますが、もし風の向きでも変ったなら
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)