“勤行（つとめ）” の例文

黒ずんだ琵琶湖（びわこ）の水が捨吉の眼前（めのまえ）に展（ひら）けて来た。大津の町に入った時は、寺々の勤行（つとめ）の鐘が湖水に響き伝わって来るような夕方であった。

桜の実の熟する時 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)

「お祈祷（いのり）も済んだし懺悔（ざんげ）もしたし今日のお勤行（つとめ）はつとめてしまったからそろそろ妾は寝ようかと思うよ」

八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

例えばあの世に行けば皆（み）んなが神様のお祠（やしろ）みたいな所へ入って、朝から晩までお勤行（つとめ）をしているというような事や、空中を白い着物を着て飛んで行ける事や、大体（だいたい）野原で

あの世から便りをする話：――座談会から―― (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

“勤行”の意味

《名詞》
勤行（ごんぎょう）

仏前で読経などをすること。

仏道を修行すること。
(出典:Wiktionary)

“勤行”の解説

勤行（ごんぎょう）とは、勤め励むこと。
仏教用語としては、仏教における実践徳目である波羅蜜のひとつ精進波羅蜜（しょうじんはらみつ。この場合は仏道修行に勤め励むこと）と同一視され、寺院や自宅の仏壇の前で時を定めて行う読誦・礼拝などの儀式をいう。お勤め（おつとめ）ともいう。
(出典:Wikipedia)

勤	常用漢字 小６ 部首:⼒ 12画
行	常用漢字 小２ 部首:⾏ 6画