“行程”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こうてい30.8%
かうてい23.1%
みちのり15.4%
つとめ7.7%
みち7.7%
ゆき7.7%
プロセス7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり三ヶ月のうちに、火星の方が自分でこっちへ近づいてくれるから、それだけ新月号の方では行程こうてい短縮たんしゅくすることができるわけだった。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
姫路から岐阜までのわずかな行程こうていを、海路を経、陸路をこえ、実に一ヵ月の余もかかって、七月の下旬、ふたりの目薬売りは、ようやく行き着いていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明日の行程こうていでたどりつく目的地の湖尻こじりの小屋が、豆つぶほどに見える。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
汽船で行けば一日で到着するほどの行程かうていだが、和船では中々さう早くは行かなかつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
兵營へいえいからすでに十ちか行程かうていと、息詰いきづまるやうにしするよる空氣くうきと、ねむたさと空腹くうふくとにされて、兵士達へいしたちつかれきつてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そこまでは村から行程かうてい十四里である。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山間やまあひ篆畦あぜみち曲節まがり/\こゝいた行程みちのり一里半ばかりなり。
山間やまあひ篆畦あぜみち曲節まがり/\こゝいた行程みちのり一里半ばかりなり。
既にもう一生の行程つとめを終つた爺さん婆さんの群ばかりで無く、随分種々さま/″\繁忙せはしい職業に従ふ人々まで、其を聴かうとして熱心に集ふのを見ても、いかに斯の飯山の町が昔風の宗教と信仰との土地であるかを想像させる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
人生まれ落ちての旅路たびじにはただ一度、恋ちょう真清水ましみずをくみ得てしばしは永久とこしえの天を夢むといえども、この夢はさめやすくさむれば、またそのさびしき行程みちにのぼらざるを得ず
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たま/\の旅行りよかうだし、靜岡しづをかまで行程ゆきして、都合つがふで、あれから久能くのう𢌞まはつて
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
然し、木と云う言葉は、結局木像を意味しているのではないだろうか⁉ すると、像の不思議な後光に打衝ぶつかって、初老期の禁ぜられた性的願望が、如何なる症状に転化して行ったか——その行程プロセスが明瞭になる。それは、彫像愛好症ピグマリオニズムスなんだよ。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
然し、そう云う超意識状態を作り出すのは、到底単一な手段では不可能な事だ。第一レトルトや力学の中にも……、勿論脳に剖見上の変化を起させる方法なんて、絶対にあり得るものではない。すると、最後に一つ想像されるのが、心因性の精神障碍を発病させる行程プロセスなんだ。マア空想だと笑わないで呉れ給え。よく考えれば判る事だからね。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)