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息詰
これを
見ていた
二人の
小学生は、なんだか
息詰まるような
気がして、
目をみはりました。
男は、
大急ぎで
獲物を
片っ
端から
殺して、
袋の
中へ
入れていました。
えこそ
及ばね、
足惱みぬ、ああ
息詰むと
兵營から
既に十
里に
近い
行程と、
息詰るやうに
蒸し
蒸しする
夜の
空氣と、
眠たさと
空腹とに
壓されて、
兵士達は
疲れきつてゐた。
懇意な
若い
青年が
心易立に
話し
合ふ
遠慮のない
題目は、
是迄二人の
間に
何度となく
交換されたにも
拘はらず、
安井はこゝへ
來て、
息詰つた
如くに
見えた。