通憲みちのり)” の例文
関白忠通卿はいつもの優しい笑顔を見せて、今ここへはいって来たひと癖ありそうな小作こづくりのやせ法師を迎えた。法師は少納言通憲みちのり入道信西しんぜいであった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
高野山の明遍僧都みょうへんそうずは少納言通憲みちのりの子であって三論の奥旨を極め、才名世に許されていたけれども、名利をいとい、勅命を避けて高野に隠遁していたが、或時法然の撰択集を読んで
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)