里程みちのり)” の例文
かなりの里程みちのりがありましたし、それに広々とした野を横切らなければなりませんでした。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
三の戸まで何ほどの里程みちのりかと問いしに、三里と答えければ、いでや一走りといきせきたって進むに、とうげ一つありて登ることやや長けれどもきず、雨はいよいよ強く面をあげがたく
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
車夫しゃふは年頃四十五六しじゅうごろく小肥満こでっぷりとした小力こぢからの有りそうな男で、酒手さかて請取うけとり荷を積み、身支度をして梶棒かじぼうつかんだなり、がら/\と引出しましたが、古河から藤岡ふじおかまでは二里里程みちのり
一身田から在所までは三里ばかりの里程みちのりがあった。もう夕方で黄ろな夕陽が路傍に見える水田の稲の刈株に顫えついていた。久兵衛は夕陽の光を背に浴びて、䔥条とした冬枯の田舎路を歩いていた。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
里程みちのりにして約二里半を足に任せてお逃げなさい。そうしたら村落むらに行きつくでしょう。沙漠に立っている羅布ロブ人の村! 人口は約二百人、飲まれる泉が湧いています。青々と常磐木ときわぎが茂っています。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)