“年効”のいろいろな読み方と例文
旧字：年效
読み方割合
としがい66.7%
としがひ16.7%
としが16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの、樹の下の、暗え中へ頭突込（つッこ）んだと思わっせえまし、お前様、苦虫の親仁（おやじ）が年効（としがい）もねえ、新造子（しんぞっこ）が抱着かれたように、キャアと云うだ。
草迷宮 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
あの方もお年効（としがひ）の無い、物の道理がお解りにならないにも程の有つたもので、一体私を何と思召（おぼしめ）してゐらつしやるのか存じませんが、客商売でもしてをる者に戯（たはむ）れるやうな事を
金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)
とかく、その年効（としが）いもなく、旅籠屋の式台口から、何んと、事も慇懃（いんぎん）に出迎えた、家（うち）の隠居らしい切髪の婆様（ばあさま）をじろりと見て
歌行灯 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)