“としがひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年甲斐71.4%
年効14.3%
年效14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番頭は年甲斐としがひもなく若旦那の隱し藝を褒めるのでした。どうかしたらこの禿頭の番頭も同じ道樂を持つてゐるのかも知れません。
あの方もお年効としがひの無い、物の道理がお解りにならないにも程の有つたもので、一体私を何と思召おぼしめしてゐらつしやるのか存じませんが、客商売でもしてをる者にたはむれるやうな事を
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私の了簡りようけんはかう云ふのだから、必ず悪く取つてくれては困るよ、なう。私だとて年効としがひも無く事を好んで、何為なにしに若いものの不為ふためになれと思ふものかな。お前も其処そこを考へて見てくれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
籠中かごのなかひとこゑふるはし、「おひとわるい、かゝ難儀なんぎきようがりてなぶりたまふは何事なにごとぞ。きみ御心おんこゝろはいかならむ、まこと心細こゝろぼそくなりさふらふ」と年效としがひもなくなみだながす、御傍おそば面々めん/\笑止せうしおも
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)