年甲斐としがひ)” の例文
などと年甲斐としがひもなくをとこぴきがそんなくだらないことをかんがへたりするのも、麻雀マアジヤン苦勞くらうした人間にんげんでなければわからないあぢかもれない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
番頭は年甲斐としがひもなく若旦那の隱し藝を褒めるのでした。どうかしたらこの禿頭の番頭も同じ道樂を持つてゐるのかも知れません。
堪えきれなかつたさうで年甲斐としがひの分別が一寸ちよつとどこやらへ行升て、大口をあきながら、思ひきつてピヨイーとび、俯向うつむいて余念のない武の孫芋まごいもの様なお鼻へくらひつかうとする。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
年甲斐としがひもない、おつゝしみなさい!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
その上年甲斐としがひもなく番頭の庄六まで、面白くも何んともなささうな顏をして引揚げの殿しんがりについて來るのです。