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何為
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なぜ
ふりがな文庫
“
何為
(
なぜ
)” の例文
旧字:
何爲
「貴様は善くないぞ。
麁相
(
そそう
)
を為たと思うたら
何為
(
なぜ
)
車を
駐
(
と
)
めん。逃げやうとするから呼止めたんじや。貴様の不心得から主人にも恥を
掻
(
かか
)
する」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何為
(
なぜ
)
か、秋の暮より今、この
方
(
ほう
)
が心細いんですもの。それでいて汗が出ます、汗じゃなくってこう、あの、暖かさで、心を
絞
(
しぼ
)
り出されるようですわ。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実に立派な口上を
有仰
(
おつしや
)
いましたでは御座いませんか、それ程義のお堅い貴方なら、
何為
(
なぜ
)
こんな
淫乱
(
いんらん
)
の
人非人
(
にんぴにん
)
を
阿容
(
おめおめ
)
活
(
い
)
けてお置き遊ばすのですか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかし
残月
(
ざんげつ
)
であったんです。
何為
(
なぜ
)
かというにその日の
正午
(
ひる
)
頃、ずっと上流の
怪
(
あや
)
しげな
渡
(
わたし
)
を、綱に
掴
(
つか
)
まって、宙へ
釣
(
つる
)
されるようにして渡った時は、顔が
赫
(
かっ
)
とする
晃々
(
きらきら
)
と
烈
(
はげし
)
い
日当
(
ひあたり
)
。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
軽薄でなければ
詐
(
いつはり
)
、詐でなければ利慾、
愛相
(
あいそ
)
の尽きた世の中です。それほど
可厭
(
いや
)
な世の中なら、
何為
(
なぜ
)
一思
(
ひとおもひ
)
に死んで了はんか、と或は御不審かも知れん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
今だってやっぱり、私は
同一
(
おなじ
)
この国の者なんですが、その時は
何為
(
なぜ
)
か家を出て一月
余
(
あまり
)
、山へ入って、かれこれ、何でも生れてから死ぬまでの半分は
徜徉
(
さまよ
)
って、
漸々
(
ようよう
)
其処
(
そこ
)
を見たように思うですが。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何為
(
なぜ
)
なら、さて
更
(
あらた
)
めて言うことが
些
(
ち
)
と
取
(
と
)
り
留
(
と
)
めのない次第なので。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何為
(
なぜ
)
か、その上、幼い記憶に
怨恨
(
うらみ
)
があるような
心持
(
こころもち
)
が、一目見ると直ぐにむらむらと起ったから——この時黄色い、でっぷりした
眉
(
まゆ
)
のない顔を上げて、じろりと
額
(
ひたい
)
で見上げたのを、織次は
屹
(
きっ
)
と
唯一目
(
ただひとめ
)
。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事