“盤根錯節”の読み方と例文
読み方割合
ばんこんさくせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我は常に宮がなさけこまやかならざるを疑へり。あだかも好しこの理不尽ぞ彼が愛の力を試むるに足るなる。善し善し、盤根錯節ばんこんさくせつはずんば。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
斯う云うむずヶしい事件を引受けねば昇等しょうとうは出来ないぜ(大鞆)りゃわかッて居る盤根錯節ばんこんさくせつきらんければ以て利器を知る無しだからむずかしいはちっともいとヤせんサ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
盤根錯節ばんこんさくせつを物ともしないそのまれな気質を彼も知っていた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)