“介添”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいぞえ61.4%
かいぞ31.8%
かいぞへ4.5%
かえぞえ2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申憎もうしにくうございますけれども、——今しがた、貴方の御令閨ごれいけいのお介添かいぞえで——湯殿へ参っております、あの女なのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そういう言葉に執成とりなされたあとで、年下の芸妓を主に年上の芸妓が介添かいぞえになって、しきりになまめかしく柚木を取持った。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「武士のたしなみ。あたりまえなことだ。また、当日の朝は、介添かいぞえ一名の同行はゆるされておるから、船島まで、供をして、そちも行け。——よいか」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏頂寺弥助は、それに介添かいぞえとして働き、かなりの時間を費して、ともかくも、二人の傷を縫いおわって、体中を、晒ですっかり巻いてしまってから、
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
介添かいぞええに出ている、年増としまの気のきいた女中が、その時の様子を思い浮べさせるように、たまらなくおかしそうにふうッといって、たもとで口をおさえた。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さて。——輿が聟館むこやかたに入れば、嫁方には実家女臈さとじょろう、聟方には待ち上臈、それぞれの介添かいぞえがついて、式の座につく。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ警視庁からかさねての呼び出しが来たので今朝、めいのダリアを介添かいぞえに桜田門さくらだもんへ行ったというのだ。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お糸さんが家にきた翌朝、私は起きるとすぐお糸さんを探したが、お糸さんは縁側で顔を洗っている父の介添かいぞえをしていた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
ぐいとその手をねじむけて、介添かいぞえながら十郎次に書判させると、折から晴れ晴れとした顔で再び姿を見せた老神主に、大目付上申のその奉書をさしながら、莞爾かんじとして言った事でした。
「それじゃ内藤の介添かいぞえになれ。二人ふたりで出てこい。しかし手出しをすると承知しないぞ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
妻は其処そこまで介添かいぞへに附きたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
親切な介添かいぞへもいらない、
「たれも、怪しんで、馬から引き下ろしたわけじゃない。早馬から降りたとたんに、腰が抜けて歩けぬ様子だから、介添かえぞえして、連れて行ってやるのではないか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)