“一煽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとあお76.9%
ひかあふ7.7%
ひとあおり7.7%
ひとあほ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、主従しゅうじゅうともに一驚いっきょうきっしたのは、其の首のない胴躯どうむくろが、一煽ひとあおり鞍にあおるとひとしく、青牛せいぎゅうあしはやく成つてさっ駈出かけだした事である。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お前の翼は仁木弾正につきだんじやうびんだ。面明つらあかりの蝋燭位らふそくくらゐは、一煽ひかあふりにも消し兼ねない。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その時、一列に蒲鉾形かまぼこがたった障子を左右に開けると、ランプの——小村さんが用心につるおさえた——灯が一煽ひとあおり、山気がさっと座に沁みた。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
美禰子がこれを受取うけとるときに、又一煽ひとあほるに極つてゐる。三四郎は成るべく大きくればいと思つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)