“伊那丸主従”の読み方と例文
読み方割合
いなまるしゅじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いそぎにいそいで京都をでた伊那丸主従いなまるしゅじゅうが、大津おおつ越えせきとうげにさしかかったのは、すでに、その日の薄暮はくぼであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、伊那丸主従いなまるしゅじゅうは、信濃しなのの山をえて、善光寺平ぜんこうじだいらをめぐり、諏訪すわをこえて、また甲州路こうしゅうじへ足をみ入れた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富士の二ごうをはなれ、いっきに、五湖の水明かりをのぞんで飛行していた竹童ちくどうは、夜の空から小手こてをかざして、しきりに、下界げかいにある伊那丸主従いなまるしゅじゅうのいどころをさがしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)