“いどころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
居所67.7%
居処32.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、それは晩まで待ってくれたまえ、まっ昼間にあげては、悪漢どもにわざわざぼくらの居所いどころを知らせるようなものだ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
みんなは、「もう、いままで、なんの便たよりもないのだから、そのおんな居所いどころのわかりっこはない。」といいました。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「聞いてやろうと仰有おっしゃるのですかい、はッはッはッ。……まア、それはいいとして、旦那方。私は犯人の居処いどころを知っていますよ」
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つと寄ると、手巾ハンケチを払った手で、柄杓の柄の半ばを取りしめた。その半ばを持ったまま、居処いどころをかえて、小県は、樹の高根に腰を掛けた。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)