居堪ゐたゝま)” の例文
さうおもへば益〻ます/\居堪ゐたまらず、つてすみからすみへとあるいてる。『さうしてから奈何どうする、あゝ到底たうてい居堪ゐたゝまらぬ、這麼風こんなふうで一しやう!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
重景の何となううとましくなるに引き換へて、瀧口を憐れむの情愈〻せつにして、世を捨て給ひしも我れ故と思ふ心の身にひし/\と當りて、立ちても坐りても居堪ゐたゝまらず、窓打つ落葉のひゞきも
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)