ぞつ)” の例文
るとぞつとする。こけのある鉛色なまりいろ生物いきもののやうに、まへにそれがうごいてゐる。あゝつてしまひたい。此手このてさはつたところいまはしい。
代助はアンドレーフの『七刑人』の最後の模樣を、此所迄頭の中で繰り返して見て、ぞつと肩をすくめた。
知られざる漱石 (旧字旧仮名) / 小宮豊隆(著)
代助はアンドレーフの「七刑人」の最後の模様を、此所こゝあたまなかで繰り返して見て、ぞつかたすくめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
代助は又ぞつとした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)