“江藤”の読み方と例文
読み方割合
えとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩倉大使一行の帰朝、征韓論の破裂、政府の分裂、西郷以下多くの薩人の帰国、参議副島そえじま後藤ごとう板垣いたがき江藤えとうらの辞表奉呈はその結果であった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
少女は此二階家の前に来ると暫時しばら佇止たちどまって居たが、窓を見上げて「江藤えとうさん」と小声で呼んだ、窓は少しあいていて、薄赤い光が煤にきばんだ障子に映じている。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この降るのにたずねて来て、中二階の三段目から『時田!』と首を出したのは江藤えとうという画家えかきである、時田よりは四つ五つ年下の、これもどこか変物へんぶつらしい顔つき
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)