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『暗がりの乙松』
ふりがな文庫
『
暗がりの乙松
(
くらがりのおとまつ
)
』
居合腰になってすーと障子を明ける、そのまましばらく屋内のようすを聞きすましてから、そっと廊下へ忍び出た。とたんに、 〽きりぎりす 袖も袂も濡れ縁に 隣の部屋から、さびた良い声で唄いだすのが聞えてきた。 「——またか!」 野火の三次は舌打をし …
著者
山本周五郎
初出
「キング」大日本雄辯會講談社、1936(昭和11)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約41分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汝
(
いし
)
仰
(
あおのけ
)
閉
(
さ
)
現金
(
なま
)
機会
(
きっかけ
)
眼眩
(
めくらま
)
噛
(
かみ
)
耐
(
こた
)
距
(
はな
)
労
(
いた
)
吝
(
しみ
)
嗄
(
しゃが
)
短刀
(
どす
)
秀
(
ひで
)
納
(
しま
)
諄
(
くで
)
三次
(
さんじ
)
上畑
(
かみはた
)
凄
(
すさま
)
咽
(
む
)
塩梅
(
あんべえ
)
娯
(
たのし
)
定
(
きま
)
容
(
かたち
)
框
(
がまち
)
検
(
あらた
)
襤褸
(
つづれ
)
覓
(
みつ
)
踵
(
きびす
)
酷
(
むご
)
仔細
(
しさい
)
佇
(
たたず
)
儲
(
もう
)
冴
(
さ
)
凄
(
すご
)
刻
(
とき
)
博奕
(
ばくち
)
厨
(
くりや
)
厩
(
うまや
)
呟
(
つぶや
)
呷
(
あお
)
呻
(
うめ
)
唆
(
そそ
)
喉
(
のど
)
喘
(
あえ
)
喝采
(
かっさい
)
堰
(
せき
)
女衒
(
ぜげん
)
居竦
(
いすく
)
悠
(
ゆっ
)
慇懃
(
いんぎん
)
懐中
(
ふところ
)
戦
(
おのの
)
抛
(
ほう
)
抵当
(
かた
)
抽出
(
ひきだし
)
捻
(
ひね
)
掴
(
つか
)
掻毮
(
かきむし
)
提燈
(
ちょうちん
)
搦
(
から
)
時化
(
しけ
)
桶屋
(
おけや
)
歴々
(
ありあり
)
泣咽
(
なきむせ
)
注
(
つ
)
洒落
(
しゃれ
)
牡丹
(
ぼたん
)
牢屋
(
ろうや
)
界隈
(
かいわい
)
盃
(
さかずき
)
稲
(
いね
)
竿入
(
さおい
)
符牒
(
ふちょう
)
箪笥
(
たんす
)
精
(
くわ
)
結城
(
ゆうき
)
絹
(
きぬ
)
綺麗
(
きれい
)
縋
(
すが
)
耽
(
ふけ
)
肘
(
ひじ
)
腸
(
はらわた
)
膝
(
ひざ
)
膳
(
ぜん
)
自棄
(
やけ
)
艶
(
つや
)
茂吉
(
もきち
)
草鞋
(
わらじ
)
蒔直
(
まきなお
)
蒙
(
こうむ
)
蒼
(
あお
)
蛸
(
たこ
)
行燈
(
あんどん
)
袂
(
たもと
)
見戍
(
みまも
)
訊
(
き
)
訝
(
いぶか
)
跫音
(
あしおと
)
逞
(
たくま
)