“三次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みよし66.7%
さんじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早く、三次みよしへ行くなら行って調べて、ここを動き出したい心になった。遮断されていた鉄道地図の北のはてが、気がかりになりはじめた。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
頼氏では此春杏坪きやうへい邑宰いふさいを辞して三次みよしを去つた。年は七十五である。「何同老萼黏枝死。好趁乳鳩呼子帰。」杏坪の子は采真舜燾さいしんしゆんたうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「そこにいる野郎で、——やい三次さんじ、ここへ来て挨拶をしな。銭形の親分さんが訊きてえことがあるとよ、——あれ、あんな野郎だ。頬冠ほおかむりをしたままあごをしゃくるのは、手前てめえ辞儀じぎかい」
野火のび三次さんじは舌打をして居竦いすくまった。
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)